【全起こし】斎藤工が吉村界人、SUMIREらにエール「日本映画を代表していく役者」映画『サラバ静寂』初日舞台挨拶 全文掲載!

MC:森本さん、よろしいですか?


森本:はい、森本のぶです。今の日本って、音楽も娯楽もあらゆるものが日常的に、当たり前に存在していて、手を伸ばせばなんでも手に入る世の中なんですけど、でも音楽がないとなった時に、例えば電気がなくなった時に気づかされる、震災とかもそうですし、いきなり今日あったものが明日になると、なにもなくなってしまうということがある。この映画を観た人は、危機意識を感じてくれればいいのかなあと思いました。

MC:ありがとうございます。斎藤さん、お願いします。


斎藤:さっきも伝えたかなと思うんですけど、この会場に入った時、すさまじい二酸化炭素が(笑)。映画を観終わったあと、良くも悪くも後味が残るビターな部分も持っている素敵な作品だと思うので、やや雪が残る、ややいかがわしい渋谷の街を、この映画の余韻に浸りながら、気をつけてお家まで帰っていただきたいなと。週末の渋谷は危険なので、気をつけてお帰りください。あとは監督がまとめてくださると思います。

MC:最後に監督からもメッセージをお願いしたいんですけど。

宇賀那:この映画は小さい映画ではありますが、僕はこの映画を劇場で観てもらえるように作りました。音に関する映画でもありますし、大きいスクリーンで観ていただくように撮影しました。2週間という短い期間ではあるんですけども、だからこそたくさんの方に観ていただきたいと思っております。皆さんのSNS、口コミは大きな力をもっていると僕は思いますし、それはミズトとトキオが池に投げた石のように波紋を呼んで、いつか大きい波になると思って作っていますので、ぜひ皆さま、面白かったつまんなかった、なんでもいいです。周りの方にお伝えいただけたらなと思います。本日は本当にありがとうございました。

MC:ありがとうございました。監督にひとつだけお聞きしたいんですけど…。

斎藤:すごくきれいにまとめた後だったんですけどね(笑)。

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宇賀那:そうですね(笑)。やったった!と思ったら、まだあったんですね(笑)。

MC:すいません(笑)。ちょっと時間があったので…(笑)。2週間の撮影だったということなんですが、特に印象に残っているお話などがもしあれば、最後に皆さまに。

宇賀那:短い期間ではあったんですけど、いろいろなことにこだわっていて、本当の廃墟で撮影したり、皆んなも喉をやられながら、だからこそ生まれたリアリティのある芝居があったり。斎藤工さんがいろいろなところの取材でお答えしていただいてますけど、ご自身で衣装だったり、小道具だったり…。

斎藤:ありとあらゆるコンビニで(笑)。

宇賀那:飴だったり、シャボン玉を買って来てくださったり、皆様の力があって生まれた映画となっておりますので、そういったところにも注目していただければと思います。

MC:ありがとうございました。

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『サラバ静寂』
1月27日(土) ユーロスペース他にて公開中
監督・脚本:宇賀那健一
出演:吉村界人 SUMIRE 若葉竜也 森本のぶ 斎藤工 カトウシンスケ 内木英二 川連廣明 泊帝 影山祐子 杉山拓也 髙木直子 田山由起 美館智範 ミヤザキタケル ヒス ソニー 灰野敬二 大貫憲章 仲野茂 今村怜央

【ストーリー】 「遊楽法」という音楽や映画、小説などの娯楽が禁止される法律が施行された日本。ネジ工場で働くだけのつまらない生活を送っていたミズト(吉村界人)とトキオ(若葉竜也)はある日、偶然根絶されたはずの音楽が沢山保存されている廃墟を見つけてしまう。廃墟に通いつめ、どんどん音楽に魅了されていく2人は、未だに闇ライブが行われているという「サノバノイズ」の存在を知り、そこへいくことを夢見て一緒に音楽を作りだすのだが、音楽を心から憎んでいる杉村(斎藤工)率いる警察、そして、音楽を所持している罪で父親を殺されたヒカリ(SUMIRE)も2人のいる廃墟へと歩みを向けていた…。

©『サラバ静寂』製作委員会

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