MC:横浜流星さん、久々に皆さんと並ばれて、どんな気持ちですか?
横浜:不思議な気持ちですね。(古田演じる)村長にはずっといじめられていたので(笑)。でも、古田さんはすごく優しかったので(笑)。このメンバーで集まると、あの時の記憶が蘇りますね。
MC:しかも今回また藤井道人監督と、6回目ですかね?再びご一緒されて、どんな思いで撮影に臨んだんですか?
横浜:7年の付き合いで、公私ともにお世話になっているんですけど、藤井組の長編映画では初主演だったので、もちろん毎回全力で魂を込めてやってますけど、より一層気合が入って、今回は参加してましたね、はい。
MC:藤井監督はどうでしたか?
藤井:そうですね。スターサンズっていう僕を育ててくれた会社で、流星が主演ということで責任がすごくあって。押し潰されそうになった瞬間があったんですけども、本作りの段階から流星に励ましてもらいながら脚本を書いて、映画を撮ることができたので、一段落というか、一安心というところがありますね。
MC:横浜さんは、藤井監督と話し合ったことはあったのですか?
横浜:あまり自分から言わずに、監督の脚本を信じて待っていて、故・河村光庸(プロデューサー)さんの熱い想いも受け止めていて、脚本段階で自分の思いを聞いてくれたりしたので、自分の役者をやっている中での恐れだったり、迷いだったり、今感じていることを監督には伝えました。それを全て受け止めてくれて何度も何度も練り直して、愛のある脚本を完成させてくれましたね。
MC:黒木さんと、一ノ瀬さんは今回の役に対してどんな思いで演じられてきましたか?
黒木:私が演じた美咲ちゃんは都会で心を病んでしまって村に戻ってきたけれども、居場所がないという女性だったんですけれども、そこで優くんの中に、自分の中にある寂しさとか、同じようなものを感じて、なんとなく私自身も救われていくという役でした。初めて共演させていただいたんですけど、そこを大事に考えながらやってましたね。取材をいろいろやってたんですけど、横浜さんは集中力がすごくて、ずっと糸をピンと張っていられる方でしたね。
一ノ瀬:今回、権力を傘に悪いことばっかやってる大橋透という役をやらせてもらったんですけど、映画で言えば、五枚目、悪役っていうことなのかもしれないけど、これを見る人が見たら「あれ、こいつ悪いんか?」みたいな。そういうふうに思わせることができたらいいなと思っていて。だから、僕が演じる中で意識してたのは、大橋透のすごい恋愛大作映画を撮っているじゃないですけど、ずっと一途な想いを演じてる役というつもりで演じてましたね。
横浜:大橋家はとても巨大な壁というか、常に睨みつけられるだけで萎縮してしまうような。普段すごく柔らかい方なんですけど、透役をやってた時はやっぱり怖かったです。話さなかったですもんね?
一ノ瀬:そうですね。俺もちょっと怖かったです(笑)。優にはいろんな感情があったんですよ。だからちょっと俺も話しかけづらかったです。
MC:そして横には大ボス的な古田新太さんがいらっしゃいますけれども、大橋家のドンでございますが。何かエピソードはございますか?
古田:一ノ瀬のお父さんをやってました。撮影終わったら飲んでましたね。あとは、なかなか撮休がなかったんですけど、たまにあって、その時は昼から飲んでましたね(笑)。
MC:横浜さんと共演されていかがでしたか?
古田:僕も優とはずっと話をしていて、僕の会社に勤めてくれてるですね。私としてはですね、ドラ息子が信用ならんということで、優くんに頑張ってもらいたいっていう気持ちがあって、良かれと思ってやってるんですよ。そう思って観てください(笑)。