MC:監督は長崎出身ですけれども、実はこの作品はラジオドラマがきっかけにあったと。
金沢:そうです。剛さんが、ラジオドラマで朗読して出来上がったんですけど、ちょっといろいろな事情があったらしく、なくなったんですよね。
草彅:そうなんです。予告編でその声を使っていただいて、ちょっと報われたなと思っていて。だから僕はもうみなさんの役を読んでるんです。4年ぐらい前に読んだんですけど、なくなってしまって残念だったんですけど。でも今回映画になって、これは映像になるべきものだったってすごく思っています。監督も初メガホンだったので、僕がラジオドラマやったことでいい感じに映画にまとめることができたんじゃないかなと思ってます。
金沢:草彅さんが読んでいる途中に、「ちょっと待って、感情が入りすぎて」っていうのが流れてたんですよ。草彅さんが泣いてて、それ見てもう満足でした。書いたかいがあったなと。
草彅:監督、天才なんですよ。この方、天才ですからね、今からチェックしておいてください。#金沢知樹は天才って。
金沢:それ言ってくれるの、草彅さんだけなんで(笑)。やめてください(笑)。
草彅:絶対来ますから。なぜかというと金沢監督は、いろんな経験をしてるんですよね。『半沢直樹』とかいろんな脚本を書いてたり、あと『あいのり』の金ちゃんなんですよね。観たことはないんですけど(笑)。いろんな経験が相まって、今、波が来てるっていう。だって芸人さんとか知らない人いないですもん。ネプチューンの堀内健さんとか。
金沢:事務所の先輩だったんです。
草彅:斎藤工くんとかも知ってましたよね?
金沢:工くんは、売れる前からなんで。
草彅:すごいですよね(笑)。周りに面白い方がたくさんいる中で、いろいろ発想力とかもお持ちなんで、だからこういう本が書けたんだなって。僕、監督のこと全く知らなかったんですけど…
金沢:ちょっと言い方が…(笑)。
草彅:(笑)だんだん、だからこういう作品が描けるんだなーと思って。
金沢:ありがとうございます。草彅さんだけが言ってくれてるんです(笑)。
MC:さあ、今回の映画は、ひと夏の少年の冒険がテーマになってますけれども、皆さんの小学校時代に、もし戻れたら何になりたい?また何をしたいと思いますか?
草彅:原田くんは小学生?
原田:いや、中一です。
草彅:中一か。うん。まあ、一応確認です(笑)。
MC:尾野さんはどうですか?
尾野:もう戻りたくないもん(笑)。
草彅:真千子ちゃんは真千子ちゃんのままでいいんじゃないかな(笑)。
尾野:本当?じゃあ、そうしようかね(笑)。でも戻れるなら、あの時捨ててしまった牛乳をもうちょっと飲んでおけば良かったと思った。もうちょっと背がね…。
草彅:でも、そのコンパクトな感じが魅力的ですよ。
尾野:本当(笑)?
草彅:伸びてたら印象違うもんね。真千子ちゃんって呼べなくなっちゃうでしょ?真千子さんになっちゃうかもしれない。
尾野:真千子ちゃん言いたいだけ!
草彅:そうそう言いたい。
尾野:(笑)でも本当はもう戻りたくないね。勉強したくないもん。
MC:原田さんは勉強してます?
原田:勉強…。でも最近は、たまにします…。夏休みが終わった一週間後に期末テストなんで…ちょっと。
MC:竹原さんはどうですか?小学生に戻れたら。
竹原:僕は小学生の頃から人前に出しゃばって歌を歌ったりとか、出し物するのがすごい好きな少年だったので、タイムスリップしたとしても、どうせ歌いそうで。「歌手になりたい」とか言いだして。今、現時点の自分に辿り着きそうな気がするから、あんまりやり直す必要はないかなって。
MC:草彅さんはどうですか?
草彅:まあ、どっちでもいいですよね(笑)。でも、今がやっぱり一番いいのは幸せですよね。でも80年代はよかったと思う。この時代っていうのは、なんか今にない輝いたものがたくさんあったような気がして。でも、まあ、それは心がけ一つで変わるんじゃないかなと思うし、うん。80年代を舞台にした映画ってなかなかないから。#金沢監督天才ですよ。
金沢:いやいや、剛さん、良くないです(笑)。
草彅:いないよ、80年代を舞台にする人。
金沢:いやいや、結構あります。多分。
MC:今日の会場を見渡してみると80年代に小学生だった方が結構いらっしゃるような雰囲気ですけれども…。
草彅:そうですか? いないんじゃないですかね(笑)。
MC:そうですね(笑)。誰もいませんね(笑)。80年代は、こんな感じだったんだねと想像していただけるような映画であればね(笑)。
草彅:原田くんとか80年代を知らずして演じているわけですから、そういう感じで観ても面白いですよね。その当時に、生きていた子にしか見えないというか。だって知らないでしょ?キンケシとか?
原田:キンケシはぁ、一つちぎれたのを持ってた気がする。
草彅:だいぶ、どこかにあったんだねえ(笑)。
原田:ちっちゃい頃にちぎったのか分かんないけど、どっかにあったのを覚えてます。
草彅:カセットテープとか分かる?
原田:カセットテープは一応分かりました。ちっちゃい頃に二本の指をぶっこんで(笑)。
草彅:そうそう(笑)。だから二人とも80年代知らないから、監督がいろいろ演出したわけなんですか?
金沢:いやー、その当時、ズボンにTシャツをインだったじゃないですか。それをやったら「ダサいから嫌だ」って、そこでちょっと戦うっていう(笑)。「いや、いいから入れろよ」って言って、「いやだ、ダサい」って、この二人がね(笑)。Tシャツ入れる入れない問題はめちゃくちゃありました。
MC:子供の頃、思い出すお料理なんかもありませんか?
金沢:給食にムースみたいな…。知りません??
草彅:それは、知らないな…(笑)。
金沢:それは忘れてください(笑)。
竹原:いわゆる料理じゃないかもしれませんけど、僕、千葉県千葉市出身なんですけど、かあちゃんが作るゆで落花生が日本一だと思ってます。いまだにすごい好きで、茹で加減といい塩加減といい、すごく美味しくて。
草彅:やっぱりお母ちゃん作ったものですかね。サバ缶も食べましたよ。好きで。今でも食べますし。
MC:尾野さんはいかがですか?
尾野:うちは生えてるものしか食べてない。山育ちなので(笑)。買ったものがあまり食卓に並ばなくて。山菜とか。サバ缶は高級でしたね(笑)。うらやましい、そういうの食べてるの。
MC:ありがとうございます。それでは時間も迫ってまいりましたが、経験を積まれた皆様に、原田さんに芸能界で生きて行くためのアドバイスをぜひお願いいたします。尾野さん、いかがでしょうか?
尾野:(笑)。そのままでいい!そのまま、のびのび成長していってください。
草彅:本当にそのままで。原田くんにしかない魅力があるので。感謝の気持ちを忘れずに。そのまま感謝の気持ちをもっていれば、絶対に上手くいくと思うんで。うん。
竹原:やりたいようにやったらいいと思います!
金沢:僕は、まじで嫌なことからは逃げたりしてたんで、逃げてもいいと思う。本当に嫌なことがあったら、俺は逃げてもいいんじゃないかなと思う。無理してそこにとどまる必要もないと思うので。どうですか?