阿部:その時は大丈夫だったんですけど、その後、半年間苦しみましたね(笑)。足が変になっちゃって(笑)。
佐藤:でも逆に安心しました、それを聞いて。
阿部:歳を取ってくると後でくるんですよ(笑)。
佐藤:僕たちはもうその場で「本当にヘトヘトだ」って話ししてたんですよ。ついていくのに必死でした。
林:早いし、バテないし、すごいなと思って見てました。やっぱり歩幅が違うので(笑)。僕の全力でも全然かなわなかったですね。
MC:阿部さんは、どなたのここがすごいと思われましたか?
阿部:現場に入ったときに、佐藤くんの集中力のすごさは圧巻でしたね。利根という容疑者がそこにいるんじゃないか、それをずっと通していらっしゃるんですよ。僕、そういうの好きなんですよね。その集中力を見たときに、いろんなものを感じましたし、僕の役も非常にやりやすかったというか、そこが一番驚きました。
MC:林さんは、この方のここがすごいと、どう感じられました?
林:僕も健さんと最初にお会いして、本当に物語の中の登場人物が生身の姿でそこに存在しているような印象を受けて。でも、利根なんですけど、初めて見る、すいません“佐藤健”だと思いまして、他の人には感じたことの無いオーラを感じたというか、はっきりと初めてお会いした時の強い印象を今でも覚えています。
MC:佐藤さん、お二人とも利根としてそこに居たってお話もされてましたね。
佐藤:大変光栄です。ありがとうございます。
MC:瀬々監督は本作でこのお三方が対峙するシーンは、緊迫感があふれていたと思うんですけれども、監督としてはどのようなことを思われながら演出されていたんですか。
瀬々:実際、宮城で撮影しているので、その場の雰囲気が震災を引きずっている場所なので、そこは僕たちはその場所を提供するというか、場所を作って、あとは思う存分に俳優さんたちにやってもらうというか、その空気感をキャッチしてもらって撮るんだという感じでやってました。
MC:佐藤さんは現場の中から感じられて生まれてくるものというのは大きかったですか?
佐藤:本当にそれはあります。実際の被災地である場所で撮影をすることができたのは、演じる僕たちからすると非常に助けられた部分は多いですね。映画の冒頭のシーンは被災直後のシーンから始まるんですけど、美術ではあるんですけど大きな被害があるような工程を実際にスタッフの皆様に用意していただいて。その場所に立つと怖いですし、すごい心細いですし、実際に寒かったり震えがきたりしたので、そういった心細い気持ちの中で避難所ではあるんですけども、港近くに誰かがいてくれることのちょっとした安心だったりだとか、そういった感情が自然と湧き上がってきたので、感情に身をゆだねて演じさせていただきました。
MC:ありがとうございます。ここからは、皆さんに“実はお互いにこういうことを聞いてみたかった”という質問を聞いていただきたいなと思うんですが、佐藤さんからいっていいですか?
佐藤:何でもいいんですか? 僕が聞きたいことを聞いてもいいんですか? じゃあ阿部さんに…(笑)。いいすか(笑)?
阿部:なんすか(笑)??
佐藤:阿部さんってLINEとかされるんですか…?
阿部:僕はねぇ…、LINEするんですよ(笑)。
佐藤:マジっすか(笑)。スタンプとか使われたりするんですか?
阿部:スタンプというか、ニコニコ(の絵文字)みたいなやつを使います(笑)。
佐藤:黄色い丸い顔のやつですか(笑)?
阿部:使います(笑)。
佐藤:ありがとうございます(笑)。
MC:それが聞きたいことだったんですね(笑)。
佐藤:聞けました(笑)。ずっと聞きたかったので(笑)。