【全文掲載】佐藤健「宗次郎どうですか?」、神木隆之介のサプライズ出演を後押し! 神木「呆れられた」改め「見守られていた」

神木:おめでとうございます! 突然、お邪魔しまして、失礼しました。神木隆之介と申します、よろしくお願いいたします。今日は、『るろうに剣心』が10年ということで、お祝いをさせていただきたいなと思い、花束を渡しに来たんですけど。これから皆さん、観るんですよね? たぶん、すごい熱くなると思います(笑)。本当に、健さん、お疲れ様でした。すごい大きいものを一人で背負って、僕は『京都大火編』と『伝説の最期編』に出させていただいて、一緒に戦ってライバルになったんですけど、お客さんとして普通に映画を観て、すごい大きいものを一人で背負って本当に全員と戦ってるなって思いながら尊敬の目ですっと見てたんで。今日、来られて良かったです。そしてよろしくお願いいたします。

佐藤:ありがとうございます。粋なことをしますね。

神木:ちょっと金髪のままですいません(笑)。

佐藤:それがむしろ良いです。お忙しいところありがとうございます。

神木:いえいえ、健先生にお会いしたかったですから。

佐藤:光栄です(笑)。

MC:監督どうですか? 来てくれましたよ。

大友:ありがとうございます。うれしい、ありがとう。100人力だよ。

神木:うれしいです(笑)。

MC:神木さんが持っている『るろうに剣心』シリーズへの思いには、どんなものがあるんですか?

神木:初代『るろうに剣心』の撮影が始まっ時ぐらいに、僕がまだ『るろうに剣心』の実写化を知らなかった時なんですけど、事務所に瀬田宗次郎の表紙の漫画を持って行って、「これ、なんか、似てません?」ってずっと言ってたんですよ。「めっちゃ、かっこいいキャラ!『るろうに剣心』実写化しないんですかね?」っていう話をしていて、「今、健で撮ってるよ」と、「え!?俺、出れないですか?」、「もう台本もできてるし、始まってるから、もう出れないよね」、「じゃあ続きとかあったら…」って言って、「じゃあ、勝手に練習してますね。役作りしてますね」と言って、“縮地”(瀬田宗次郎の技)を練習したんですよ。ずっと。木刀を買って一生懸命練習してたんですよ。そんぐらい勝手に役作りするぐらい、瀬田宗次郎というキャラに一目惚れをして、まさかの出演させていただくことになって、本当に幸せでしたね。役が決まったときは「えー!?」と思いましたね。「良かった“縮地”練習してて!」と思って(笑)。健くんの前でやったんですよ。一回会ったときに。「見て、見て、縮地!」って言ったら、「フフッ(佐藤の冷めた笑い)」って(笑)。まあ、そうなるよなと思って(笑)。でも、練習していた甲斐があったなと。すっごいうれしかったです。

MC:健さんもその思いは知ってたんですよね?

佐藤:知ってましたね。でも、困るじゃないですか。勝手に始められてもね。だから僕は笑って、その場は誤魔化したんですけど。

神木:その時は知ってたの?

佐藤:知ってたんじゃないかな?

神木:知ってたの!? だからあの反応してたのか!いや、知らなくてもあの反応か(笑)。

佐藤:たぶん、そうだと思う。もう続編があって、宗次郎が出てくるところまで知っていたけど、りゅうに言われて。その後に正式にりゅうにオファーがいって、俺はすごく胸をなで下ろしたという。

神木:なるほど。良かった良かった。今までの取材とかで、「呆れられた」って言いたいんですけど、見守られていたんですね…。安心しました(笑)。

MC:『The Final』では宗次郎がある重要な場面で出るのですが、宗次郎登場の経緯を教えてもらえますか、監督。

大友:神木くんが宗次郎の練習している噂は、業界に轟いてましたからね。今回も最後だし、サプライズを用意しようと思って、真っ先に浮かんだのが神木くんですよ。健くんも脚本作ってるときに、「神木どうですか? 宗次郎どうですか?」聞いてくれましたしね。だから、僕らにしても渡りに船で、「出てくれるよね? 出ないわけないでしょ?」ってね(笑)。

佐藤:「神木は出ると思いますよ」ってね(笑)。

大友:そんな感じです(笑)。後は、どう出すかというところを観ていただいて、お楽しみという感じですね。

神木:もう幸せでしたね。もちろん前作の時に出し切って、もう本当に剣心と、健くんとぶつかり合えたなって、殺陣もお芝居も。でもやっぱり僕の中での宗次郎っていうのが、やっぱり好きすぎて。何か「刀が…、そっか、もう刀を触ることはないのか…」と思いながら生きていったんですよ。スクランブル交差点を渡るときに、「一対多数」とか思いながら(笑)、「宗次郎、いつかまたやらせてもらう機会はないのかな…」と思いながら、歩いてたので。本当に大好きなんですよ。純粋に。だからすごく嬉しかったですねえ。

MC:佐藤さんと神木さんは公私ともに仲が良いと思うですが、改めて7年ぶりの共演はいかがでしたか?

佐藤:決して出演時間が長いわけではないんですけど、撮影日数だと3日なんですが、もう3日とは思えない貢献をこの映画にしてくれたなという。本当に感謝ですね。あと僕が観て思ったのは、改めてですけどやっぱ声が素晴らしいなと思いました。僕はもう神木が出ることを知りながら観るわけですけど、宗次郎がしゃべった瞬間、空気が変わるんですよ。シーンの空気が変わるんですね。素晴らしいなあと、そこで思いましたね。

MC:神木さんはいかがでしたか?

神木:健くんの剣心の姿を見ると、すごい気合いが入るというか、前作もそうだったんですけど、普段は「健くん」って感じなんですけど、剣心として準備して、本番となったときに、エリアがあるんですよ。間合いに入れなくなるんですよ。すごい神経を張っているような、見えてない死角まで見えてるんだろうなっていう緊張感と間合いがあるなと思ってたので、こっちも気合が入りますし、ついていこうと、頑張って健くんに認めてもらえるような宗次郎を演じなければいけないと思いましたね。それがプレッシャーでもなく、すごく楽しみながらやらせていただきました。すごく楽しかったです。