【全起こし】TAKAHIRO、若手女優に親心「絶対ダメ。それは許しません」『僕に、会いたかった』公開記念舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:そして錦織監督。今回、松坂慶子さんをキャスティングされる際に、監督はお手紙を書かれたと。

錦織:はい、毎回オリジナルで企画から立ち上げていて、隠岐の島に取材に行った時に、島は閉鎖的なイメージがあるんですけど、島の人達はすごくオープンマインドで、プロデューサーと話している時に、最初に浮かんだのが松坂さんで、ピュアな感じというか、すごく温かい感じが、松坂さんしかイメージできなくなって、ついつい手紙を書いてしまいました。

松坂:ありがとうございます。

錦織:とんでもないです(笑)。台本もどんどん、というか大きく変えているわけではないんですけど、ニュアンスとかセリフの細かいところを直しながらいくのも、キャストの皆さんのピュアさとか、TAKAHIROさんは、こんなにふざけた感じのコメントもされますけど(笑)。実はものすごい真面目な人で…

TAKAHIRO:そうなんですよね(笑)。

錦織:本人がそこで言うと、信憑性に欠けるんですけど(笑)。

TAKAHIRO:案外、そうなんですよね(笑)。

錦織:信憑性がなくなるでしょ(笑)。TAKAHIROさんもピュアですし、松坂さんが大先輩なのにこんなこと言ったらいけないですけど、すごくピュアな大らかなマインドの方でしたので、やはりイメージ通りだったと思って。ネタバレになるかもしれませんが、映画全体を包み込むようなものしていただいて、大変感謝しております。

松坂:恐れ入ります(笑)。

錦織:TAKAHIROさんも、本当にピュアなんですよ。本番前にどんどん泣くので。

TAKAHIRO:それは松坂さんの、持たれているパワーというか、触れられるだけで涙腺が緩むような…。

錦織:テストの時にすごく泣いてるんで(笑)。

TAKAHIRO:目ん玉取れるかと思うぐらい(笑)。リハーサルで全部出しちゃうというか。

錦織:リハーサルで涙を枯らして?

TAKAHIRO:はい。泣くだけ泣かして、もう出ないぐらい泣いて、臨みました。

松坂:よく現場からちょっと離れたところで、一人孤独になって気持ちを作っていたり、考えてらっしゃいましたよね。本当に、徹になりきって真面目にストイックになさってましたよね。

TAKAHIRO:はい、そうです(笑)。

松坂:今、面白い人になってますけどね(笑)。

TAKAHIRO:撮影中、ちょっと離れて、見えないところで釣りとかもしていたので、今ちょっと心が痛いというか…(笑)。でも、ちゃんとやる時はやってました。

MC:松坂さん、改めて、監督から熱烈なオファーを受けた時は、どのようなお気持ちでしたか⁉

松坂:もったいないような。ありがとうございます。監督の映画って、皆さん俳優が自然で、素顔が出ているような気がして、だから今まで自分が知らないものがきっと引き出されるんだろうなと思って楽しみにいしてましたけど、その通りでした。ありがとうございます(笑)。

錦織:とんでもございません。

MC:ありがとうございました。さあ、家族の絆を描いた本作ということで、明日は5月12日、母の日ですね。そこで、松坂さんへ、息子を演じられたTAKAHIROさんから、じつはプレゼントが。

(TAKAHIROから松坂へ花束をプレゼント)