MC:よろしくお願いいたします。本作ですが、東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されまして、たくさんの方から絶賛の声をいただいております。私も実際にマスコミ試写で拝見しましたが、本当に周りの方の反応が、コミカルなシーンでは笑いが起き、そしてすすり泣く声も聞こえるという、反応がとても良かったんですけれども、ご自身それぞれ映画を観てどのようなご感想をお持ちになっていますか?岸井さん、どうですか?脚本を読んだ時の感想でもいいです。
岸井:…(笑)。
成田:感想って難しいよね!
岸井:難しい…。
今泉:観る前っていう。
岸井:そうなんですよね。最初に試写を観た時は、やっと完成した!という嬉しい気持ちがあったのと、脚本にはなかったモノローグが追加されていたり、撮影中ではこうなるとは思わなかったみたいなシーンも編集で変わっているところもあって、私自身も映画を一つ楽しんだなという感じがしました。
MC:成田さんも相手役を演じられていますが、どうですか?
成田:僕は初めて観たのは、編集室で観たんですよね。編集室に行って、音付けの時とか口出しして(笑)。冗談で。
今泉:完成前に編集しているところに観に行っていいって言われて、最後の仕上げで、音楽をどこにつけようかと迷っているのを成田さんの横でやってた(笑)。
成田:「相談あるんだよね」って言われて行ったんですけど、(今泉監督は)意志が固い人なので、ほぼ決まってる状態で、僕は「はい!いいと思います」って言ってそこで観たんですけど、単純に最近観た中で一番おもしろいと思いましたね。
MC:ご自身でもやっぱり?
成田:あまりないんですけど、客観的に観れたというか、おもしろかったです。
MC:そうだったんですね。深川さんはどうでしたか?
深川:私も客観的に観ることはできたんですけど、私が女だからか、テルちゃんに感情移入して観ていて、やっぱりどうしようもなく胸が苦しくなっちゃうようなシーンとかもたくさんあるんですけど、逆に正解とかがない分、難しく考えていたのを、観終わった後シンプルにしてくれる作品ではあるなと感じました。
MC:ありがとうございます。若葉さんはいかがでしたか?
若葉:(主題歌の)Homecomingsさんが曲をつける前のものを観たので、これがついてどういうふうに変化するのかが楽しみですけど…はい。以上です(笑)。
成田:楽しみということでね!