成田凌、岸井ゆきのとの共演シーンを振り返り「普段は絶対車道側を歩きます!」『愛がなんだ』完成披露上映会 レポート

『空中庭園』、『八日目の蝉』、『紙の月』など数々の著作が映画化されてきた直木賞作家の角田光代が2006年に発表した同名恋愛小説を、主演に岸井ゆきの、共演に成田凌を迎えて映画化した『愛がなんだ』が、4月19日より公開される。このほど、3月12日にテアトル新宿にて完成披露上映会が行われ、キャストの岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、今泉力哉監督が登壇した。

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完成披露上映となる本イベント。映画を実際に観た時の感想を聞かれると、岸井は「脚本にはなかったモノローグが追加されていたり、撮影中でこうなるとは思わなかったシーンも編集で変わっているところもあって、私自身も映画を楽しんだ」と満足した様子。編集室で観たという成田も「最近観た映画の中で一番おもしろい」と自信を見せた。

本作は、好きになってくれない男性に自分の時間を全て捧げてしまう主人公テルコの一方通行の“片思い”を描く恋愛映画。成田演じるマモル(マモちゃん)に想いを寄せる主人公テルコを演じた岸井は、劇中の二人の関係性について、「成田くんと楽しくおしゃべりして仲良くなって、それが画面に出たら…と思って。テルコとマモちゃんはどこか通じ合っていない部分、すれ違ってる部分があると思う」と説明。一方で、「僕は全くそういうことに気づかず、がんがんしゃべりかけてた(笑)」という成田。岸井のことは「変な人だと解釈しております。“テルちゃん”として思っていたから。まだ岸井さんのことはよく知らないという段階」とコメント。岸井も「私も成田くんのことをよく知らない」と明かすと、二人で「知っていきましょうか(笑)」とお互いに頷きあっていた。

親友役を演じた岸井と深川は、NHK連続テレビ小説「まんぷく」では姉妹役で共演中。本作の撮影が先に行われたようで、岸井によると「ハードスケジュールだったので、あまり話す時間がなかった」とのこと。深川は「『まんぷく』で一緒になって、『やっと話せたね』という感じでした(笑)」と笑顔で語っていた。

マモルを演じた成田は、「今までで一番丁寧にやったかもしれないです」と役への思い入れが強い様子。残念な部分もありつつ憎めないキャラクターを演じるにあたり、かっこよく見せないためにやったことは?という質問には「絶対モテないであろう要素をいっぱい詰めた」ようで、「ずっと(岸井演じる)テルちゃんを車道側に歩かせる」ことを徹底していたと明かした。そこですかさず、「普段は絶対車道側を歩きますからね!」と強調し、会場の笑いを誘っていた。

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『愛がなんだ』
4月19日(金)、テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織 今泉力哉
出演:岸井ゆきの 成田凌 深川麻衣 若葉竜也 片岡礼子 筒井真理子 江口のりこ
配給:エレファントハウス

【ストーリー】 28歳のOLテルコ(岸井ゆきの)は、一目ぼれしたマモル(成田凌)に想いを寄せている。自分の時間のすべてをマモルに捧げ、その結果、仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモルがいてくれるならテルコはこの上なく幸せだと思っている。けれど、マモルにとって、テルコはただ都合のいい女でしかない。そのことをわかっているテルコは今の関係を保つことに必死で自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えない。しかし、そんなある日、マモルからの連絡が突然途絶えてしまう…。3ヶ月が経ったころ、マモルから急に電話がかかってきて、会いにいくと、彼の隣には年上の女性、すみれ(江口のりこ)がいた…。

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