【全起こし】高杉真宙、歯科技工士役に「黙々とする感じは嫌いではなくて、空き時間も楽しく練習した(笑)」映画『笑顔の向こうに』舞台挨拶付き完成披露上映会レポート 全文掲載

MC:ありがとうございます。監督はいかがでしょうか?

榎本:結構、僕はたくさん映画を観てきたんですけど、今回ほど入れ歯が出てくる映画は見たいことないんで(笑)。入れ歯について、こんなに熱く人々が動く映画も、過去に観たことないような、唯一の映画なのではないかと思います。

MC:でも実は、重要なテーマであったりしますから、決して笑い事ではないですよね。

榎本:本当にそうです。笑い事ではないです。

MC::映画をご覧いただければ、お分かりいただけると思います。さて、本作はですね、第16回モナコ国際映画祭にて最優秀作品賞にあたります、“エンジェルピースアワード”を受賞いたしました。おめでとうございます。実際に受賞の知らせを聞いた時、高杉さんは昨年に緊急会見も行いましたが、どんな気持ちでしたか?

高杉:僕は(モナコに)行くことはできなかったんですけど、舞台の本番中だったんですよ。本番が終わった後に電話がかかってきて、「受賞したよ!」と言われたんですけど、(舞台が)終わった後だったので、燃え尽きているんですよ(笑)。気持ち的に(笑)。「あ…終わった…」と思って電話に出て、「なんですか?」「受賞したよ」「そうなんですね…」ってあっさりした返事だから、わりと何回も聞き返されて(笑)。それでも、僕は燃え尽きているんで、嬉しいのはあるんですけど。「ありがとうござます」って電話を切った後、家に帰っている途中にやっと「あ、受賞したんだな…」と思って、改めて気づく瞬間があって、その後、何日か後に会見に出させていただいて、安田さんとかが帰ってきた後にトロフィーを持たせていただいて、初めてちゃんと実感しましたね。あの重さの実感というのが一番あったかもしれないですね。こうやって、形として見えるもので「受賞したよ」と言われると、「良かったー」ってなりますね。映画が始まる前に、良いスタートを切れたんじゃないかなとすごく思います。