MC:ありがとうございます。それではまず、安田さん、倍賞さん。撮影が2年前に行われたということですが、母と息子の役で共演されてみていかがでしたか?安田さんお願いします。
安田:はい。もう、本当に、光栄なことで。
倍賞:いえいえいえ。良い息子で。母思いの。
安田:ええ(笑)。すごく穏やかなゆっくりとした時間を過ごすことができたなという風に思っています。岐阜の大垣市というところでロケをしたんですけれども、その風景であったり、大垣の皆さんの雰囲気作りであったり、倍賞さんの醸し出す雰囲気っていうのかな、なんかこう、ゆっくり素敵な時間が流れたなという、そんな思い出ですね。なんかこう、先ほど皆さんで集まってちょっとお話ししたんですけど、2年前のことなんでほとんどみんな覚えてなくて。「何食べたっけ?」っていう話をしてましたけれども。
MC:倍賞さんは何か印象に残っている思い出はございますか?
倍賞:初日がものすごい暑い日だったんですね。で、走るところから始まって、「あたしこれ、やっていけるのかな?」って思ったりした(笑)。でも終わる頃にはちょっと涼しくなりましたね。
安田:そうそうそう(笑)。
倍賞:そういう感じですね。でも本当に、素敵に良い時間を過ごせた映画だと思っています。
MC:はい。倍賞さん、先ほど良い息子だと仰っていましたが。
倍賞:こんな母親を思う息子っているんですね。うーん。良いですね、いたらね。
安田:本当ですね。これ実話ですからね。わ、私がそうってわけじゃないですけど!
倍賞:ははは。ごめんなさいね(笑)。安田さんがそうかと思っちゃって錯覚起こしてますよ。
安田:いや、それはそのまま信じていただいて構わないんですが。宮川サトシさんという方が描かれた実話でございますので、宮川先生はまあ、そういった良い息子さんだったんでしょうね。ええ、ええ。
倍賞:え…?安田さんも良い息子さんだと思いますよ。
安田:いやー…。私はね、すぐ親元離れましたんでね。あまり連絡もしないし…、良い息子かっていうのはちょっとアレですけどね。
倍賞:ああそうですか。分かりました。もういいです、ははは(笑)。
安田:もういいですか?(笑)そう思ってもらえたとしたら、もう光栄でございます。ありがとうございます。
倍賞:ありがとうございます(笑)。
MC:このお二人が親子役でございます。倍賞さん、今回、闘病シーンがありながらも、とてもユーモアに溢れたお母さまで。そういったシーンも印象に残る作品だと思いますが、脚本を読まれたときの印象はいかがでしたか?
倍賞:いや、あの…。実を言うとね、本当に忘れちゃってるんですよね、いろんなことが…。なんとなく覚えてるのは、暑いこととか、あそこで食べたアイスクリームが美味しかったとか、そういうことなんですよね。でも、「温かい」ということだけは覚えてますよ。作品が。「気持ちよかった」っていうのと、「温かい」っていうのはよく覚えてます。以上です。
MC:監督、倍賞さんのキャスティングについて、原作の中でサトシとお兄さんが「うちのお母さんは倍賞さんに似てる」って話すシーンがあり、倍賞さんはもうマストだということで、今回キャスティングされたと伺っているんですけれども。
大森:いや…、そんなこと言ったかな…。あの、それも漫画にはちょっと描いてあったけど、それ、俺は全然気にしてなかったんですよ。それたぶん都合の良い感じで解釈してると思うんですけど。単純に倍賞さんと仕事がしたいってすごい思ったのが一番強くて。だって俺、倍賞さんが出てる大好きな映画がいっぱいあって、「この人と一緒に仕事してみたいな」っていうのを本心にそう思ったからです。
倍賞:ありがとうございます。