MC:ありがとうございます。ではお話を伺って参ります。ついにこの映画が完成いたしました。そして本日一般のお客様に初めてご覧いただいたのですが、今のお気持ちを伺いましょう。北山さん、どうですか?
北山:撮影がちょうど1年前ぐらいですかね。やっと皆様の手元というか、目にかかれるようになったということで本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。
MC:ありがとうございます。監督、いかがでしょうか?
筧:撮影は1年前だったんですけど、企画自体は2015年ぐらいから入っていたので、足掛け4年なので、こんなにたくさんの人に観ていただいて本当に感無量です。ありがとうございます。
MC:ありがとうございます。多部さん、平澤さんに伺いますけれども、本作では大切な夫・寿々男があっけなく事故で死んでしまって、奈津子と美優は寿々男と気づかず、生まれ変わった猫のトラさんと過ごしていくという、変わった世界観のストーリーですが、今回のお話がきて脚本を読まれた時、どんなお気持ちだったんでしょうか?まずは多部さんから。
多部:初めは漫画を読ませていただいて、すごく感動する家族愛のお話だなと思って。でもこれが一体映像になったらどうなるんだろう?と思っていたら、こういう形で…。形でって(笑)。
MC:「こういう形で」って説明どうなんですか(笑)。
北山:さんざん「かわいい、かわいい」って、合間で毛を触ってくれたりとかしてくれたんですけどねぇ?
多部:はい(笑)。そうなんですけど…。
MC:もう少し実のある感じの気持ちを…(笑)。
多部:本当にかわいくて!…ね?
北山:なんの「ね?」を投げかけられたんですか?(笑)。
多部:(笑)。素敵な漫画から生まれた映画なので、感謝ですね。
MC:そして平澤さんはいかがでしたか?
平澤:私は(脚本を)読んだ時に、猫になったお父さんと掛け合いのシーンがあったんですけど、その時に監督から「北山くんは、美優ちゃんに声は聞こえてないし、猫の姿に見えてるからね」って言われてたので、どうすればいいんだ?ってちょっと悩みました。
北山:難しいんですよ、台詞の間というか。こちらから言っても「ミャー、ミャー」しか聞こえてないっていうことなので。
MC:どうしても台詞は人間としての言葉が聞こえてきてしまうんですよね。
平澤:どうやってしゃべりかければいいのか、ちょっと悩みました。
MC:北山さんのトラさん姿は、宏々路さんから見てどうだったんですか?
平澤:かわいい(笑)。
北山:ねー!
平澤:ねー!
MC:ありがとうございます(笑)。そして飯豊さんは今回猫役ということで、ご自身が猫を演じると最初聞いた時のお気持ち、あと実際演じてみてどうだったんですか?
飯豊:まず、猫ですか!?とすごく衝撃を受けました。なんですけれども、この作品の前に16年間家で猫を飼っていまして、16年間飼ってたんですけど亡くなっちゃって、その後にこの作品の話がきたんです。その飼っていた猫が真っ白の猫で、ホワイテストにも本当に似てて、これって偶然には思えなくてすごく縁を感じて、この作品に携われたことも猫の恩返しなのかなと、いろんな思いを抱きながら演じさせていただきました。
MC:実際に演じてみてどうだったんですか?
飯豊:まぁ、大変でした!!
北山:まぁね~。
飯豊:だって猫になったことないですし。どうやってやったらいいんだろうと思っていたんですけれども、現場に入ったらもう北山さんが猫になっていたので。
MC:もうなっていたんですか?
飯豊:はい。
北山:猫同士なので、ホワイテストと俺と。だから僕は自分だけだったんですよ、最初現場で猫が。初めて友達ができたみたいな、早めに打ち解けられた気がします(笑)。
飯豊:そうですね。こういういでたちなんだと思って、こういう言い方なんだと思って(笑)。
北山:お互いの猫スーツの苦労があったりとか、そういう共感があったりとか。