門脇:あと、夜中の2時くらいまで遊んでいた日がありましたね。
寛一郎:一日結構遊び倒してた。
成田:遊び倒す日があったね。
門脇:一日みんな水着で…。
成田:朝からバスで遊び倒して…。
門脇:その後、海に走って…。
寛一郎:回転するベッドで回りながら…。
二宮:もっと楽しそうに振り返ってよ、ちょっと(笑)。
成田:「楽しいけど大変だね」って言ってたね。「遊ぶって疲れるね」って。「大人になりましたね」っていう話をしていました。
門脇:普段絶対できない遊びがいっぱいできたので、それはすごく楽しかったですね。何より、この遊びのシーンで一番はしゃがなきゃいけなくて大変だったのが詩織ちゃんだった。
吉田:そうですね。でも、チワワとしてやっていたので心から楽しかったし、毎日一つ一つ体中に痣が増えていって(笑)。
二宮:そうやってチワワが完成していくみたいな(笑)。
吉田:それもいい経験だったなって思います。
門脇:詩織ちゃんが一番いつもキラキラしていて、私たちも確実に引っ張ってもらっていたというか、「頑張ろう!」って言っていましたね。
成田:僕と麦ちゃんは特にみんなと離れている時間が長かったからね。みんなが踊ってるシーンとか。
門脇:そうですね。ここの二人(門脇と成田)が俯瞰している役だったので。
成田:チワワが漫画の表紙のチワワに見える瞬間があったんだよね。
門脇:そう。
吉田:そうなんですか?
門脇:現場を重ねるごとにどんどん詩織ちゃんの顔が表紙のチワワちゃんの顔に似ていく感じがして。
成田:すごかったよね。
門脇:人ってこんなに顔が変わるんだなって思いました。
吉田:一番嬉しいです(笑)。今知ったので。
成田:クランクアップしてから吉田さんに会うと完全に敬語で、「あ、お疲れ様です」みたいになっちゃって、すごい距離を今感じているころで。この間も、成河(ソンハ)さんという出ている方がいて、成河さんの連絡先を知ってるかなと思って、「チワワ、知ってる?」って言ったら、「ごめんなさい。わかりません」みたいな。距離が…あんなにいっぱいチューさせられたなと、絶妙な距離感になっちゃって、逆に。
MC:監督も変化は感じていらっしゃいました?
二宮:吉田さんはオーディションに受かったので、クランクイン前も会っていろいろリハーサルもしながら会話もしていて、とても時間をかけながらチワワを作っていったんですけど、現場に入ると途中で自分のことを「チワワ」と言うようになって、毎日「チワワ」と言いながら、Bluetoothのイヤホンとレッドブルを持ってずっと現場を走っている感じが…(笑)。調子が悪い日も「チワワ、ちょっと調子悪いんじゃない?」って言ったら「ちょっと待っててね!」って言って、Bluetoothで音楽聴いて爆走して、はぁはぁ言いながら帰ってきて、「大丈夫です!」って、そしたらチワワに戻っているのを見て。あと、現場中にチワワの好きな曲があって。
成田:絶対誰かしらその曲を流すと必ず踊り出すっていう。
二宮:劇中はPale Wavesっていうチワワが好きな…吉田詩織が好きな曲だったのかな?現場であれかけないと怒られるみたいな。
成田:かけると「フゥーー!!」って(笑)。
二宮:そうそう!(笑)。魔法みたい(笑)。
吉田:あれはすごいテンションが上がる曲でした(笑)。
二宮:流せるようにしておけばよかった。現場用のチワワプレイリストみたいなのもあった。それ、常に僕がiPhoneでスピーカーで出していて。でも選曲が悪いとチワワだけ怒る。「これじゃのれない」って(笑)。
吉田:そうでした。すみません(笑)。
二宮:何でもいい状態だったね、チワワはね。チワワが正解!