『冷たい熱帯魚』『愛のむきだし』など海外でも高い評価を受ける園子温原案の映画『レッド・ブレイド』が12月15日より公開されることが決定した。
本作は、いじめられっ子の高校生マコが、図書室で見つけた忍者の児童書「雷風刃」に導かれ江戸時代の伊賀へタイムスリップし、伝説の忍者・才蔵や仲間たちとともに修行に励みながら、現実世界と仮想世界に忍び寄る巨大な悪に立ち向かう姿を描くアクションエンターテインメント。『HiGH&LOW THE RED RAIN』のアクション監督、『RE:BORN リボーン』主演で知られる坂口拓が総合演出を務め、“ミスター・バイオレンス”と称され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015正式上映作品『コントロール・オブ・バイオレンス』の石原貴洋がメガホンを取る。
主人公マコを演じるのは、“リアル峰不二子”と絶賛されるスタイルでグラビア界を席巻している小倉優香。これまでにドラマ「チア☆ダン」や「恋のツキ」などに出演し、本作では映画初主演にして、坂口拓指導のもとで約1ヶ月間トレーニングに取り組み、本格アクションに挑戦する。共演には、舞台『MIRRORION(ミラリオン)』の搗宮姫奈、映画『アズミ・ハルコは行方不明』で少女ギャング団リーダーを演じた花影香音、“踊る次世代の裕次郎”の呼び声高い、『孤狼の血』の岩永ジョーイなどアクションに特化した実力派若手俳優が顔を揃え、さらに総合演出の坂口拓が伝説の忍者として登場する。このほか、仮面女子の美音咲月、人気グラビアアイドルの徳江かな、咲村良子が出演する。
キャスト&スタッフ コメント
■小倉優香(マコ役)
Q:作品の見所、どんな方に観てほしいか。ご覧になる方へのメッセージ。
本格的なアクションや忍術。アクションや日本の忍者について興味のある海外の方にたくさんみていただきたいです。もちろん日本の人にも。短い期間での初めてのアクションへの挑戦でできる限り特訓をうけたので新しい挑戦をした私を見てほしいです!
Q:映画初主演の感想。
念願のアクション映画、そして主演というやりがいと責任のある場をいただいてとても嬉しくおもいます。
Q:総合演出・坂口拓さん、石原監督からどのような演技指導がありましたか?
坂口さんと他の役者さんは面識があり撮影の序盤から厳しい指導があったのですが、私にはそれがなく、もっと厳しく言ってほしいと言った覚えがあります。石原さんは優しい物言いですが、はっきりと意見をくださり質問にも答えてもらえたので助かりました。
■搗宮姫奈(ヒロ役)
アクション!アクション!アクション!!まずは1番の見所といえばやっぱりこれだと思います。特に私自身が楽しみにしているところが2つ、まず1つめは私は出ていないのですが(笑)、1番初めのアクションシーン。 坂口拓さんのリアルを体感できる素敵なシーンになっていると思います。2つめは私自身のワンカットで撮ったラストのシーン。そのシーンを撮り終えた後、満天の星空の下にいました。ヒロの気持ちと同化したような気持ちでした。全てのアクションの1つ1つの動きにちゃんとそれぞれのキャラクターの心があります。私自身も大好きな映画です!是非楽しんで観て下さい。
■花影香音(ユウ役)
キャストそれぞれの個性が光るエネルギッシュなアクションシーンはもちろん、忍者風情溢れるロケーションにも注目です。さらに食事のシーンでの食べっぷりは一番自信があるので、そのモグモグシーンにも注目してみてください。私が演じたユウは、底抜けに明るくて演じていけばいくほど愛おしくなるような女の子でした。この作品を通して、アクションの本当の楽しさを知ることができました。それと同時に本当の恐ろしさも身に染みて感じました。私の平成最後の夏はこの映画に全て捧げました。大切なこの作品が多くの方々の心に残りますように。
■岩永ジョーイ(原田勘助役)
「海外の人たちにサムライとニンジャの違いを正しく理解して貰えるような映画を創りたい!」と坂口拓さんからお話をいただいた時、「遂に来た!」と興奮したのを覚えています。僕が育ったアメリカを含め海外では日本のイメージは未だにサムライとニンジャが圧倒的に多い中、その根本的な違いを分かっている人が少ないことを僕自身日本人としてとても残念に思ってきました。その思いを覆せる映画が「遂に来た!」しかも僕自身がその一役を担える!ストーリーはファンタジーですが、忍者の内容とアクションは全てリアルです。数々のやりがいあるアクションシーンがありますが、特にヒロとの闘い(長回しワンカット)シーンはアクションファンの方々にはぜひ見ていただきたいです。「忍者とは、、、」このメッセージがこの映画を通して世界中に届くことを願っています。
■坂口拓(総合演出/才蔵役)
Q:作品の見所、どんな方に観てほしいか。ご覧になる方へのメッセージ。
日本人を始め、海外の方も侍と忍者の違いが分からない、その違いをこの作品で映し出したかった。
Q:主演・小倉優香の印象。
初見時は「本当にこの子で大丈夫かな」と感じたが、タイトなスケジュールの中でも忍術を体得し、くノ一として最高の芝居をして頂けた。
■石原貴洋監督
Q:作品の見所、どんな方に観てほしいか。ご覧になる方へのメッセージ。
この映画では戦う女性の姿が描かれています。人生において自分のやりたい事を見つけたり、自分の生き方や自分の居場所を見つけたりする事はすごく難しい事だと思います。ただ学校に通うだけ、ただ会社に行くだけで、何してるんだろう?と自問自答する方も多いでしょう。どうすればそのモヤモヤの壁を突き破れるのか。どうすれば充実した日々を送れるのか。ファンタジーの要素はありますが、この映画ではそれらのヒントが隠されています。戦う女性の姿から「突き破るもの」を目撃してもらえたら嬉しいです。
Q:主演・小倉優香へ演出部分などで求めたこと、どのような演出を心掛けましたか?
全ての感情を引き出すために脚本の段階から僕のアイデアを入れさせてもらって小倉さん自身、この映画が今後の代表作の1本になるよう取り組みました。ただ綺麗だけ、ただ可愛いだけの小倉さんじゃなく、まだ誰も知らない表情を引き出すために静かな怒り、激しい怒りなど、怒りの表現にはかなり力を入れました。石原映画印とも言える食事シーンもしっかりと入っていて、アクション映画でありながら、ほのぼのしたホッとする芝居もしてもらっています。喜怒哀楽以上のものが撮れたと思っています。小倉さんは天性の持ち主なのか、撮影本番直前までバカ話をしてケラケラ笑っていても、カチンコが鳴った瞬間にスッと役に入り込むので監督としてはやりやすかったです。器用な方ですね。
『レッド・ブレイド』
12月15日(土) 公開
監督:石原貴洋
原案:園子温
総合演出:坂口拓
脚本:龍一朗
出演:小倉優香 搗宮姫奈 花影香音 岩永ジョーイ 美音咲月 徳江かな 咲村良子 榊英雄 坂口拓
配給:AMGエンタテインメント
【ストーリー】 いじめられっ子の高校生・マコ(小倉優香)は、この世界に嫌けが差していた。学校の図書室で忍者の児童書「雷風刃」を読むことが唯一心安らぐ瞬間で、巨大な悪に立ち向かう忍者たちに憧れていた。ある夜、下校途中のマコの前に「雷風刃」の忍者・ヒロ(搗宮姫奈)とユウ(花影香音)が現れる。時空を切り裂き、導かれるようにタイムスリップした先に待っていたのは伊賀の世界。伝説の忍者・才蔵(坂口拓)指南のもと、強さを求めマコの忍者修行が始まる。ところが、マコと同様に、「雷風刃」の悪人・原田勘助(岩永ジョーイ)が現実世界に出現してしまい…。
(C)2018「レッド・ブレイド」製作委員会