80年代の北イタリアの避暑地を舞台に青年同士の恋の痛みと喜びを描く映画『君の名前で僕を呼んで』が4月27日より公開中。このほど、日本での大ヒットを受け、これまで『眺めのいい部屋』『モーリス』『日の名残り』といった名作を生み出し、本作で第90回アカデミー賞脚色賞に輝いた名匠ジェームズ・アイヴォリーより喜びのコメントが寄せられた。
公開当初から満席が続出していた本作は、10代から20代の女性を中心とした層が動いたことが牽引し、6月14日に上映劇場である新宿シネマカリテの最高興行収入を更新、歴代興行収入1位作品となり、新記録を達成した(『グランド・ブダペスト・ホテル』を抜いて同館の歴代興行収入記録を塗り替えた『勝手にふるえてろ』の興行収入25,353,900円を上回る25,545,200円を記録)。また、上映劇場のひとつであるBunkamura ル・シネマでも、1996年に上映されたレオナルド・ディカプリオ主演の映画『太陽と月に背いて』以来、約22年ぶりに10代から20代の若い層が劇場に殺到した。
■ジェームズ・アイヴォリー コメント
80年代に日本で『眺めのいい部屋』『モーリス』が公開された時を思い出しました。日本の若い女性が、美形若手英国俳優のヒュー・グラント、ルパート・グレイブス、ジェームズ・ウィルビー、ジュリアン・サンズに夢中になるというカルト的な現象でした。そして今、『君の名前で僕を呼んで』の登場で、美しき22歳のティモシー・シャラメが、その神々しい少年の魅力で、当時の女性たちの娘さん世代を熱狂させ、新たなカルト的な現象がおきていると聞いています!
『君の名前で僕を呼んで』
4月27日(金)より公開中
監督:ルカ・グァダニーノ
原作:アンドレ・アシマン
脚色:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ティモシー・シャラメ アーミー・ハマー マイケル・スタールバーグ アミラ・カサール
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。
©Frenesy, La Cinefacture