エッセイストの森下典子が、約25年にわたって通い続けた茶道教室の日々を綴ったエッセイを映画化した『日日是好日』が、10月13日に公開されることが決定し、併せて特報映像と第1弾ポスタービジュアルがお披露目となった。
母親からの勧めがきっかけで二十歳から茶道を始める主人公・典子役には、『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を最年少で受賞した黒木華。茶道教室の武田先生役には、『モリのいる場所』や『万引き家族』の公開も控える名優・樹木希林。典子のいとこで共に茶道を始める美智子役には、卓越した演技力で幅広いフィールドで活躍し続ける多部未華子。監督と脚本は、『光』『セトウツミ』『さよなら渓谷』『まほろ駅前』シリーズなどの大森立嗣が務める。
特報映像は、茶道の稽古シーンからスタート。コメディエンヌとしてのセンスも光る黒木と多部のふたりの細やかな演技は、初心者の“茶道あるある”をユーモラスに表現している。実は、お茶の先生役である樹木も、時間をかけてお茶を習得していく黒木も茶道は未経験で、多部も幼少期に多少の経験があるのみ。撮影前に集中して茶道の指導を受け、短い時間ではあったが、指導者も驚くほどの集中力で茶道を習得したという。典子達の成長と師匠との出会い、そして掛け軸に書かれた「日日是好日」の本当の意味が気になる映像となっている。
ポスタービジュアルは、茶人にとって最高のご馳走ともいわれる“掛け軸”をイメージしたデザイン。茶碗を前に正座する典子、美智子、武田先生の姿はイラストで描かれ、優しくも凛とした表情を繊細なタッチで表現している。
『日日是好日』
10月13日(土)、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国ロードショー
監督・脚本:大森立嗣
原作:森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)
出演:黒木華 樹木希林 多部未華子
配給:東京テアトル、ヨアケ
【ストーリー】 たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった―。
©2018「日日是好日」製作委員会