カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞受賞 ミシェル・フランコ監督最新作『母という名の女』6月公開決定!

第70回カンヌ国際映画祭にて、ある視点部門審査員賞を受賞したミシェル・フランコ監督最新作『April’s Daughter』(英題)が、邦題『母という名の女』として、6月より公開されることが決定した。

母という名の女

本作は、闇を覗き込んだ母娘の緊張感あふれる関係にメスを入れ、母、あるいは家族という幻想を吹き飛ばす衝撃のミステリー。メキシコのリゾートエリア、バジャルタの海辺に建つ瀟洒な別荘で暮らす姉妹のもとに、長い間疎遠になっていた美しき母アブリルが戻ってくる。17歳の妹ヴァレリアは、同じ年の少年との間に子どもを身ごもっており、突然舞い戻ったアブリルは献身的に娘の面倒をみる。しかし、ヴァレリアの出産をきっかけに、アブリルは自身の陰のある深い欲望を忠実に遂行していく。

メガホンを取ったのは、『父の秘密』や『或る終焉』を手がけた、メキシコ出身の新鋭ミシェル・フランコ監督。主演を務めるのは、ペドロ・アルモドバル監督作『ジュリエッタ』のエマ・スアレス。撮影は、『或る終焉』や『ホーリー・モーターズ』に参加したイヴ・カープが務める。

監督&エマ

『母という名の女』
6月、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
監督・脚本・製作:ミシェル・フランコ
撮影:イヴ・カープ
出演:エマ・スアレス アナ・ヴァレリア・ベセリル エンリケ・アリソン ホアナ・ラレキ エルナン・メンドーサ
配給:彩プロ

【ストーリー】 海沿いの家に二人で暮らす姉妹。17歳の妹・ヴァレリアは妊娠しており、姉・クララは離れて暮らしている母親・アブリルを電話で呼び寄せる。お腹の中の子供の父親は、クララが経営する印刷所でアルバイトをしていた17歳の少年・マテオ。姉妹の元に訪ねてきたアブリルは、クララやマテオと会話を重ね、ヴァレリアの不安を和らげるように接し、母親に不信感を抱いていたヴァレリアも徐々に母を信用し、そして無事に女の子が生まれ、カレンと名付けられる。ヴァレリアの代わりにカレンの世話をしているうちに独占欲がアブリルの中に芽生える。カレンを自分の管理下に置こうとするアブリルに反発しはじめるヴァレリア。娘との関係が悪化していく中、ついにアブリルは深い欲望を忠実に遂行していく。

©Lucía Films S. de R.L de C.V. 2017