監督・渡辺一貴×主演・高橋一生がタッグを組んだオリジナル映画『脛擦りの森』の公開初日舞台挨拶が4月10日、TOHOシネマズ 日比谷で行われ、高橋一生、蒼戸虹子、黒崎煌代、渡辺一貴監督が登壇した。

上映後の観客を前に、高橋は「いかがでしたでしょうか?」と問いかけ、会場は温かな拍手に包まれる中でイベントはスタート。渡辺監督は当日の不安定な天候に触れつつ「この映画にとってはふさわしい天気」と笑顔で語り、作品の世界観とリンクする空気感を印象づけた。
本作は岡山に伝わる妖怪「すねこすり」を題材にした幻想的な物語。脚本について高橋は「セリフが少なく淡々としているが、現場で世界観を吸収することで膨らんでいく台本」と語り、ロケ地での体験が作品に深みを与えたことを明かした。
さらにこの日は、妖怪研究の第一人者である資料集の著者・湯本豪一氏が来場。憧れの存在を前にした高橋は「人生で5本の指に入るくらい緊張しております。いずれ弟子入りしたいと思っていた湯本さんにお会いできるなんて…今日はたぶん眠れなくなると思います!」と興奮気味にコメントし、会場を沸かせた。
また「すねこすり」という妖怪についても「なぜ脛なのか?なぜ擦るのか?と想像する余白があるのが面白い」と語り、幼い頃からの妖怪愛を披露した。
劇中で若い男と老人の二役を演じた高橋は、特殊メイクのために「朝2時起きで4時間かけて準備していた」と過酷な撮影を回顧。黒崎は「半分老人の状態で現場にいて驚いた」と語り、ホテルで素顔に戻った高橋に「若くなった!」と驚いたエピソードを披露。高橋も「あと2年もすればあの形になります」とユーモアで返し、笑いを誘った。
蒼戸は老人姿の高橋について「空気の重みに圧倒された」と振り返り、一方で通常の姿の軽やかさとのギャップに驚いたとコメント。
さらに高橋は若手2人について「新しい楽器のよう」と独特の表現で称賛。「この年代特有のまっすぐさが美しい」と語り、現場での刺激を明かした。
最後に高橋は「観客が“妖し”と出会ってしまうような感覚になる映画」と本作をアピール。渡辺監督も「セリフが少ない分、想像力が広がる贅沢な作品」と語り、さらなる応援を呼びかけた。



■作品情報
『脛擦りの森』
出演:高橋一生、蒼戸虹子、黒崎煌代
監督・脚本:渡辺一貴
製作:『脛擦りの森』プロジェクト
配給:シンカ
上映時間:61分
© 『脛擦りの森』プロジェクト

