「映像化、絶対不可能!」とされた衝撃作が映画化!『廃用身』不穏さが静かに迫る特報、追加キャスト解禁

「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ現役医師作家・久坂部羊の小説デビュー作が、ついに映画化。染谷将太主演作『廃用身』が、5月にTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開される。このたび、初映像となる特報映像が解禁されるとともに、北村有起哉、六平直政、瀧内公美ら追加キャスト情報が発表された。

解禁された30秒の特報は、不穏な音楽とともに、染谷将太演じるデイケア「異人坂クリニック」の院長・漆原糾の穏やかな表情から幕を開ける。「お年寄りの体重が軽くなったら、介護負担を減らすことができる」という一見もっともらしい言葉とともに映し出されるのは、芝生の上で車椅子の高齢者たちが風船遊びに興じる平和な光景。しかし、「“身体のリストラ”をされた老人たちは、身も心も軽くなる?」というテロップが重なり、違和感が静かに広がっていく。

やがて「もっと、早く切ったらよかったね」という衝撃的なセリフが放たれ、映像は一気に戦慄の色を帯びる。柔らかな笑顔の奥に潜む“理想の未来”とは何なのか――善意と狂気の境界線を鋭く突きつける特報となっている。

今回新たに発表された追加キャストには、老齢期医療に革命の可能性を感じ取り、漆原に出版を持ちかける編集者・矢倉俊太郎役に北村有起哉。漆原の〈画期的な治療〉によって人生を取り戻す高齢者・岩上武一役に六平直政。さらに、漆原を支える妻・菊子役を瀧内公美が演じる。廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄らも脇を固める。

北村は「ご覧になる方は今まで見逃していた新たな倫理観に揺さぶられると思います。共感するか、拒絶するか。賛否が激しく分かれてほしい」と語り、六平は「この難しい社会の闇の問題を、ぜひ考えてほしい」と作品のテーマ性に言及。瀧内も「完成した作品を観て、ようやく“あれは作り物だった”と受け止めることができた」と、役と向き合った日々を振り返っている。

原作は、外務省医務官を経て現在も在宅訪問医として活動する久坂部羊の小説『廃用身』(幻冬舎文庫)。回復の見込みがない麻痺した手足=〈廃用身〉をめぐり、従来の医療倫理を根底から揺さぶる設定は、出版当時から大きな議論を呼んできた。

監督・脚本を務めるのは𠮷田光希。学生時代に原作と出会って以来、20年にわたり温め続けてきた渾身の企画が、ついに映画として結実する。音楽は世武裕子が担当し、不気味なピアノの旋律が物語の不穏さを際立たせている。

▼特報
https://youtu.be/QHRxbXrpliM

■作品情報
タイトル:廃用身
原作:久坂部羊『廃用身』(幻冬舎文庫)
監督・脚本:𠮷田光希
出演:染谷将太/北村有起哉/瀧内公美/廣末哲万/中村映里子/中井友望/吉岡睦雄/六平直政
音楽:世武裕子
配給:アークエンタテインメント
公開:2025年5月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

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