岡本健一「今も憧れ続けています」井之脇海、竹中直人らも絶賛!『ポンヌフの恋人』4Kレストア版アザーポスター解禁

レオス・カラックス監督の傑作にして、20世紀最高峰の恋愛映画と謳われる『ポンヌフの恋人』4Kレストア版(12月20日公開)。このたび、各界を代表するアーティスト・俳優・歌人ら6名の著名人による絶賛コメントが到着した。さらに、アザーポスターが解禁された。

新たに公開されたポスターは、失明の危機に怯えるミシェルと、彼女を支えようと肩を抱くアレックスの姿を切り取ったもの。互いを唯一の存在として寄り添う、その儚くも強い絆が、静かな余韻と共に胸を揺さぶるビジュアルとなっている。

【著名人コメント全文】
●井之脇海(俳優)
初めて観た高校生の頃、全てのカットの画と音、そして芝居に、強烈な衝撃を受け、心を奪われました。果てしない孤独と困窮から逃れるために、お互いを求め合う二人。その不器用で危うく、暴力的ですらある愛に、何度観ても胸がときめきます。自分の人生で最も大切で、最も繰り返し観てきた一本。4Kでスクリーンに蘇った映像で、あのときめきに再び触れられることが、楽しみで仕方ありません。

●岡本健一(Rockon Social Club)
『ボーイ・ミーツ・ガール』を観てパンクで陰影の強いモノクロ映像で心が踊り『汚れた血』でストーリーに色彩、カメラアングルや編集、音楽に刺激を受け、次の新作を待ち望んでいた1992年、シネマライズで観た『ポンヌフの恋人』の世界に興奮して3回は通い、取り憑かれていた事を思い出しました。23才だった自分が56才になった現在は、何を感じるのだろうか…。ミシェルとアレックスの本能が渦巻き、美しく果てしない恋物語に、今も憧れ続けています。

●竹中直人(俳優・映画監督)
あまりにも美しく、切なく、そして苦しく、危うく、力強く、儚く…まぶたに焼きついて永遠に消えることのないラブストーリー。まさか再びスクリーンで観る事が出来るなんて!今、また新たにレオス・カラックスの世界が映画館で息を吹き返す!絶対に見届けなければならない…

●木下龍也(歌人)
人生は橋だ。気が付いたらここにいた。決して長くはないのに渡り切ることはまだできそうにない。孤独も徘徊も酒も睡眠薬もここに帰らない理由にはなってくれなかった。でもあなたを見つけたとき、自分がここにいた意味がわかった。だから、消えないでほしい。置いていかないでほしい。どうか、どこかへ連れ去ってほしい。そんな青年の炎を、鼓膜に網膜に焼き付けてくれる映画。

●ゆっきゅん(DIVA)
恋をするふたりの感情と景色が一緒になって爆発してる。ふたりが恋をした時に発生する気持ちが、全く抑えることなく体と映像に飛び出していて、恋と体と映画がずっと同期されてる「恋体」映画。

●世武裕子(映画音楽作曲家/演奏家)
物語が進めば進むほど、2人を祝福するための音楽は用意されなくなっていく。橋の上で踊っていた2人を社会が決してやさしく受け入れないのと同じように。とても残酷だ。そしてその残酷さが2人を一層煌めかせるから、音楽がこの映画の壮絶な共犯者であることを思い知らされるのである。

『ポンヌフの恋人』は、孤独と愛の奔流を、圧倒的な映像美と音楽で叩きつける恋愛映画の金字塔。大道芸人アレックスと、視力を失いつつある画学生ミシェル。パリ最古の橋・ポンヌフで出会った二人は、互いだけを拠りどころに、破滅と再生の境界を駆け抜ける。絶望の闇から、息をのむスピードで光へ疾走していくその軌跡は、いまも世界中の観客の心を奪い続けている。

■作品情報
『ポンヌフの恋人』4Kレストア版
監督・脚本:レオス・カラックス
撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ
出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン
1991年/フランス/カラー/125分/DCP
配給:ユーロスペース

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