英国演劇界を代表する巨匠ノエル・カワードの名作『プレゼント・ラフター』が、2026年にPARCO劇場を皮切りに全国上演されることが決定した。主演は稲垣吾郎。知的な存在感と繊細な演技で知られる稲垣が、大人げない人気俳優ギャリーという“愛すべき困った男”に挑む。
舞台は20世紀英国の華やかな演劇界。主人公ギャリーは、実力とカリスマを兼ね備えた人気スター俳優。誰もが羨む成功者だが、内心では孤独や老いへの恐れに苛まれ、私生活でもどこか演技をしてしまう。そんな彼のもとに、次々と個性的な訪問者たちが現れ、騒動が巻き起こる──。
軽妙な会話劇の中に、名声と欲望、孤独と自己愛という普遍的なテーマが織り込まれた“大人のラブコメディ”。タイトルの『プレゼント・ラフター(Present Laughter)』には、シェイクスピアに由来する「刹那的な喜び」という意味が込められている。1942年の初演以来、世界中で繰り返し上演され、2017年にはケヴィン・クライン主演版がトニー賞を受賞するなど、80年以上愛され続ける名作だ。
主演の稲垣吾郎が演じるギャリーは、華やかなスターでありながらもどこか人間臭いキャラクター。彼を支える妻役を倉科カナが演じ、透明感と芯の強さをあわせ持つ存在感で物語に深みを与える。さらに、黒谷友香、桑原裕子、望月歩、金子岳憲、中谷優心、白河れい、浜田信也、広岡由里子ら実力派が脇を固める。
演出を手がけるのは、登場人物の心情を丁寧に描くことで高く評価される小山ゆうな。稲垣との初タッグとなる本作について「ウィットに富んだカワード作品の魅力を、日本のお客様にしっかり届けたい」と意気込みを語っている。
【稲垣吾郎 コメント】
「10年ぶりに新しくなったPARCO劇場に立てることを心待ちにしています。久々に大人のラブコメディを演じることが今から楽しみです。ぜひご期待ください。」
【演出・小山ゆうな コメント】
「稲垣吾郎さんをはじめ、個性あふれる俳優陣と信頼するクリエイターチームと共に、ノエル・カワードのウィットに満ちた世界を日本で鮮やかに立ち上げたいと思っています。」
■公演情報
公演名:PARCO PRODUCE 2026『プレゼント・ラフター』
作:ノエル・カワード
翻訳:徐賀世子
演出:小山ゆうな
出演:稲垣吾郎/倉科カナ 黒谷友香 桑原裕子 望月歩 金子岳憲 中谷優心 白河れい/浜田信也 広岡由里子
東京公演:2026年2月7日(土)〜2月28日(土) PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
京都公演:2026年3月4日(水)〜3月8日(日) 京都劇場
広島公演:2026年3月14日(土)〜3月15日(日) JMSアステールプラザ 大ホール
福岡公演:2026年3月20日(金・祝)〜3月22日(日) 福岡市民ホール 中ホール
仙台公演:2026年3月28日(土)〜3月29日(日) 電力ホール
入場料金:全席指定 12,500円(税込)/U-30チケット 6,000円(税込)
一般発売日:2025年12月20日(土)(※京都公演のみ2026年2月8日発売)
© PARCO STAGE / Noel Coward “Present Laughter”