成田凌×沢尻エリカ、現代の“真実と噂”を描く社会派ドラマ『#拡散』公開決定

映画『#拡散』(読み:ハッシュタグ・カクサン)が、2026年2月27日(金)より全国公開されることが発表された。監督・原案・編集を務めるのは、『ゴールド・ボーイ』(2024年)で製作総指揮を手がけた白金(KING BAI)。脚本は『正欲』(2023)、『アナログ』(2023)などで知られる港岳彦が担当し、現代社会が抱える“情報と信念”を題材にしたヒューマン・サスペンスが誕生する。

舞台は富山県の小さな町。介護士・浅岡信治(成田凌)は、妻・明希をワクチン接種直後に亡くしたことをきっかけに深い喪失と疑念に囚われていく。医師を責め、遺影を掲げて訴える彼は、メディアによって「夫婦愛の象徴」として報じられるが、その姿はいつしか“反ワクチン運動の象徴”として利用され、孤立と狂気の淵へと追い込まれていく。愛なのか、狂気なのか――。情報があふれる時代における「信じること」の本質を問う、静かな衝撃作となっている。

浅岡を演じるのは、『愛がなんだ』(2019)や『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020)などで繊細な人間心理を描き出してきた成田凌。「かなりチャレンジングな企画。生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」と語り、富山でのオールロケを「濃密な時間だった」と振り返っている。

一方、新聞記者・福島美波を演じるのは、『パッチギ!』(2005)や『ヘルタースケルター』(2012)で鮮烈な印象を残し、近年は舞台『欲望という名の電車』(2024)でも高い評価を得た沢尻エリカ。彼女は「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」とコメントを寄せている。

白金監督は本作について、「この映画は反ワクチンでも推進でもありません。あの時、誰もが経験した“見えない不安”をどう受け止めるかを描いた作品です」と語り、「AI時代を迎え、より多くのフェイクが生まれる今、自分を信じ、身近な人を大切にしながら生きることの大切さを考えるきっかけになれば」とメッセージを送っている。

解禁されたティザービジュアルでは、真っ赤な空の下、遺影を抱えて山々に向かう男の後ろ姿が印象的に描かれており、「真実」と「嘘」が入り混じる世界の中で、彼が見つめる先に何があるのかを静かに問いかける。

■作品情報
タイトル: 『#拡散』(読み:ハッシュタグ・カクサン)
原案・編集・監督: 白金(KING BAI)
脚本: 港岳彦
出演: 成田凌、沢尻エリカ ほか
制作プロダクション: 株式会社白菜娯楽
配給: 株式会社ブシロードムーブ
公開日: 2026年2月27日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

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