草彅剛「“出発進行!”人生もまだまだ走り続けたい」満員の劇場で熱く語る

Netflixで配信され、日本のみならず世界各国で大きな話題を呼んだNetflix映画『新幹線大爆破』が、10月16日まで期間限定で劇場上映中。15日に行われた劇場公開記念舞台挨拶には、樋口真嗣監督に加えて主演の草彅剛がサプライズ登壇し、満席の会場を沸かせた。

会場となったグランドシネマサンシャイン池袋では、平日夜にも関わらずDolby Atmos上映が満席に。上映終了後、突然草彅剛と樋口監督が登壇すると、客席は大歓声に包まれた。草彅は「雨の中、劇場に来てくださってありがとうございます。ネタバレも含めて楽しい時間を過ごしましょう」と笑顔で挨拶。監督は映画館スタッフの制服姿で登場し、「今日は“マチダ”として働いてます」とジョークを飛ばして笑いを誘った。

撮影時のエピソードを振り返る場面では、ふたりの止まらないトークに観客も大盛り上がり。草彅は「高市は車掌だから“出発進行!”ってよく言うんですけど、いまでも新幹線に乗るとつい口に出ちゃう」と笑いを交えて語る。さらに、松尾諭演じる後藤のワンカットについて「50人くらいがかりの人力撮影で、僕のシーンよりよっぽどお金がかかってた! “なんで僕じゃないの?”って嫉妬してました」と明かし、会場を爆笑させた。

クライマックスとなる高市と柚月(豊嶋花)が対峙するシーンでは、監督が深夜までリハーサルを重ねたという。草彅は「朝、撮影が始まると思ったら監督が“高校時代にノストラダムスの予言を信じてた”とか身の上話をし始めて(笑)。僕と豊嶋さんはぽかーん。でも“そういう思いを役に込めてほしい”って泣いてたんです」と当時を回想。監督は「ごめんごめん」と苦笑しながらも、「そのおかげでいいシーンになった」と草彅と熱い抱擁を交わした。

イベントでは、本作がアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードの主演男優賞、作品賞、撮影賞、サウンドデザイン賞の4部門で日本代表に選出されたことも発表。草彅は「みんなが応援してくれたら、きっといい結果になると思うので、引き続きよろしくお願いします」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。

最後に草彅は、「初めてのNetflix作品で、20年ぶりに大好きな樋口監督とご一緒できた思い出深い作品です。“出発進行”という高市の言葉どおり、自分の人生もまだまだ走り続けていきたい」と熱く語り、ファンに笑顔を送った。樋口監督も「やっぱり劇場で観るのはいいね。これからも配信で楽しんでもらえたら嬉しい」とコメント。終始笑いと拍手が絶えない温かい舞台挨拶となった。

■作品情報
Netflix映画『新幹線大爆破』
10月3日(金)よりイオンシネマ シアタス調布、イオンシネマ シアタス心斎橋にて2週間限定公開中。
Netflixにて独占配信中。
出演:草彅剛、細田佳央太、のん、要潤、尾野真千子、豊嶋花、松尾諭、斎藤工 ほか
監督:樋口真嗣
原作:東映映画『新幹線大爆破』(1975年/監督:佐藤純彌)
製作:Netflix