山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』(11月21日公開)に、大竹しのぶが声の出演として参加することが発表された。山田組への参加は『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』(1977)、『学校Ⅲ』(1998)以来、実に27年ぶり。倍賞千恵子、木村拓哉ら日本映画界を代表するキャスト陣が集結する中、大竹が再び山田作品に温もりを添える。
大竹が演じるのは、木村拓哉演じるタクシー運転手・宇佐美浩二の姉・圭子。家計に苦しむ弟・浩二が頼りにする存在として、声で作品に深みを与える。
久々の山田組への参加について大竹は、「監督がとても細かく指示してくださることが懐かしくて、『ああ、やっぱりいいな。これだけの出番じゃ寂しいな』と思いました。丁寧に映画を撮ることの大切さを改めて実感しました」とコメント。長年にわたり山田監督と築いてきた信頼関係がにじむ言葉だ。
また、本作で木村拓哉との初共演が実現した大竹は、「実は木村さんとドラマや映画で共演したことがなくて。今回が初めてだったので嬉しかったです。でも声だけの出演だったのが残念で、今度こそちゃんと顔を合わせてお芝居できるといいなと思います」と笑顔を見せた。木村との“姉弟”のような掛け合いが描かれるシーンもあるといい、まるで本当の家族のような息の合った演技が期待される。
物語は、タクシー運転手の浩二(木村拓哉)が、85歳の女性・高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から葉山まで送り届ける一日の旅を描くヒューマンドラマ。東京の街を巡りながら、すみれが自らの人生を語り始め、やがて二人の心に“奇跡”が起こる――。
大竹は「本当に夢のような、心が温かくなるお話で、山田監督が本当に作りたくて作る映画の一つだと思います」と本作の魅力を語り、「ぜひ楽しみにしてください」と観客にメッセージを寄せた。
■作品情報
タイトル: 『TOKYOタクシー』
公開日: 2025年11月21日(金)全国ロードショー
監督: 山田洋次
脚本: 山田洋次、朝原雄三
原作: 映画『パリタクシー』(監督:クリスチャン・カリオン)
出演: 倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、マキタスポーツ、北山雅康、木村優来、小林稔侍、笹野高史、大竹しのぶ(声の出演)
配給: 松竹
©2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会