日本最大級のミステリーランキングで1位を獲得した呉勝浩の小説を映画化した『爆弾』が、9月24日(水)に第38回フィンランド・ヘルシンキ国際映画祭でワールドプレミアを実施。主演の山田裕貴と佐藤二朗が登壇し、満員の観客からスタンディングオベーションを受けるなど、現地は大きな熱気に包まれました。
初の海外映画祭参加となった山田裕貴は、敷かれたレッドカーペットを歩きながら観客の大歓声に感激。舞台挨拶ではフィンランド語で自己紹介を披露し、会場を沸かせました。山田は「僕にとっては初めての海外映画祭で、フィンランドの方にこれだけ日本の作品の関心が高く、こうして集まっていただけることが何より嬉しい」とコメント。さらに「『爆弾』は日本の素晴らしい作品を知っていただくための足掛かりになる面白い作品」と熱い思いを語りました。
上映後には満員の観客から拍手喝采とスタンディングオベーション。山田は「フィンランドのみなさんがこんなに笑ってくれるなんてびっくりしました!」と驚きを口にし、「僕がこの映画で一番好きなタゴサクの“動画”のシーンで、めっちゃウケてましたね!」と大興奮の様子を見せました。佐藤二朗も「フィンランドで大ウケだったと日本公開時に話せますね!」と笑顔を見せ、会場は温かい空気に包まれました。
上映後のティーチインでは観客からの質問が相次ぎ、山田は交渉人・類家を演じるにあたり「頭が良く見えるようなジェスチャーや喋り方を意識して“猫をかぶっている”」と役作りを告白。また「原作を2時間にまとめてすべてを表現できるかが一番の難しさだった」と作品への挑戦を語りました。
一方の佐藤二朗は、謎の男スズキタゴサクを演じる楽しさについて「誰にも渡したくないと思った役。演じるたびに相手の芝居が微妙に変わるのが面白い」と俳優業の醍醐味を力説。会場からは拍手喝采が送られました。
映画祭の合間には現地で「トナカイ料理」を初体験したことを山田が明かし、「サンタさんとトナカイをまっすぐ見られないかもしれません」とユーモラスに語ると、会場からは笑いと大きな拍手が沸き起こりました。
世界を熱狂させた『爆弾』は、いよいよ10月31日(金)に日本公開。密室の取調室と東京の街を舞台に繰り広げられる極限のリアルタイムミステリーに期待が高まります。
■作品情報
タイトル:映画『爆弾』
出演:山田裕貴 伊藤沙莉 染谷将太 坂東龍汰 寛一郎 片岡千之助 中田青渚 加藤雅也 正名僕蔵 夏川結衣 渡部篤郎 佐藤二朗
原作:呉勝浩「爆弾」(講談社文庫)
監督:永井聡
脚本:八津弘幸 山浦雅大
主題歌:宮本浩次「I AM HERO」(UNIVERSAL SIGMA)
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開日:2025年10月31日(金)全国ロードショー
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