原嘉孝映画初主演!「何者でもないもの」の物語がスクリーンへ『初恋芸人』2025年冬公開

特撮番組の脚本やUMA研究家としても知られる中沢健の作家デビュー作『初恋芸人』(小学館「ガガガ文庫」刊)が、ついに映画化される。2025年冬、全国公開予定だ。

物語の主人公は、売れないピン芸人・佐藤賢治(原嘉孝)。彼は怪獣ネタで舞台に立つも鳴かず飛ばずで、彼女いない歴=年齢。現実では居場所を見つけられず、妄想の中で嫌な相手を怪獣に見立て、自分をヒーローに仕立てて心を保つ日々を送っていた。

そんな佐藤の前に現れたのが、市川理沙。佐藤を「面白い」と言ってくれる彼女との時間は、初めての恋のときめきに満ちていた。しかし、不器用な佐藤は想いを伝えられないまま、市川から距離を置かれてしまう。そして明かされる、市川の秘められた真実――。

本作は、不器用で純粋な男の初恋を通して「何かになりたかった人たちに捧げる、何物でもないものの物語」を描き出す。恋の喜びと切なさをユーモアで彩りながら、観る者の心にそっと寄り添う人間ドラマに仕上がっている。

本作で映画初主演を務めるのは、原嘉孝。怪獣ネタで舞台に立つ売れないピン芸人として活動しながら初めて自分の「面白い」と言ってくれた市川と出会い、初恋に落ちる佐藤賢治を見事に演じる。本作の撮影当時は、一俳優として初主演の抜擢を受け、撮影。その後「timelesz project -AUDITION-」を経て、timeleszメンバーとしてデビューを果たしている。

原は映画初主演となることについて「芸人さんの役は初めてで、プライベートでお笑いライブに通った日々を思い出します」と初主演で芸人役を演じる苦労を語った。

今回、メガホンを執るのは映画『獣手』で第57回シッチェスカタロニア国際映画祭、第28回タリン・ブラックナイト映画祭など国内外映画祭で受賞経験がある夏目大一朗が脚本と監督を務め、主演を務めた原に対して「いつもキラキラ輝く原さんにはキラキラを封じてもらい賢治役を熱演してもらった」と感謝を表した。主人公である佐藤賢治に原を決めた本作の企画・プロデュースの小浜圭太郎は「原さんの温かさとリーダーシップが現場を一つにし、最高のチームワークを生み出しました」と映画初主演でありながら、座長としての振る舞いに感心させられたと語った。

■作品情報
タイトル:初恋芸人
原作:中沢健「初恋芸人」(小学館「ガガガ文庫」刊)
主演:原嘉孝
監督・脚本:夏目大一朗
企画・プロデュース:小浜圭太郎
プロデューサー:峯松里香
後援:尾道観光協会、因島観光協会
協力:小学館
製作:「初恋芸人」フィルムパートナーズ
配給:ギグリーボックス
公開:2025年冬 全国公開予定

©「初恋芸人」フィルムパートナーズ