昨年10月に91歳を迎えた草笛光子が、突然町にやってきていわくつきの物件でBARを開く謎多き”お尋ね者”のアンジーを演じるオリジナル映画『アンジーのBARで逢いましょう』が、4月4日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルが披露された。
「風に吹かれた」と突然町にやってきたアンジー(草笛光子)。いわくつきの物件でBARを開き、「人間まともなもん食わないとだめよ!」「本当に怖いのは人間だけだ」「過去に追いつかれると食い殺されちまうからね」「いくつになっても生きることは簡単じゃないの。面倒だし複雑だし汚いことだらけ」と、心に刺さる名言を厳しくも優しく投げかけながら、悩み多き町の人々をだんだんと変えていく。
そんなアンジーを取り巻く町の人々には豪華共演陣が集結。アンジーに二つ返事で物件を貸す大家の熊坂役に寺尾聰、女手ひとつで息子を育てる美容師・満代役に松田陽子、満代の息子で悩みを抱える高校生・麟太郎役に青木柚、石材屋の息子・政志役に田中偉登、古い迷信にとらわれる梓役に石田ひかり、そして謎の青年にディーン・フジオカと豪華な共演陣が揃い、作品を紡ぐ。
草笛は本作について、「この映画は不思議な映画です。風が吹くように現れた得体の知れない女が出会った人の人生をそっと変えてしまいます」と語り、豪華共演陣については「豪華な共演者の皆様がたくさん出てくださって感謝しています」と述べ、寺尾については「若い頃私の息子役をなさったご縁でプライベートでもずっと仲良くしていましたが、久しぶりの共演はとてもうれしかったです」と語り、また、「ディーン・フジオカさんもかっこよく登場されるし、石田ひかりさんも面白い役どころで、どちらのシーンも楽しかったです」と充実した撮影を振り返った。
監督は、大林宣彦監督などの助監督を長年務めた松本動がメガホンを取り、『私立探偵 濱マイク』シリーズ、『十三人の刺客』を手掛ける天願大介が脚本を担当した。松本監督は、「老若男女、誰もが憧れるような「アンジー」を誕生させ、草笛さんに楽しく自由に演じてもらうことで、「アンジー」の活躍に魅了される素敵な映画がきっと生まれ、観てくれた人達を元気にしてくれるだろう」という願いと想いを込めたと語り、草笛から「私ね、アンジーみたいな役を、ずっとやりたかったのよ!」と撮影中に言われ、感激したことを明かした。また、草笛との撮影を「そのチャーミングさで、いつも太陽のように撮影現場を明るくして下さり、クランクアップした後は、私だけでなくスタッフも草笛ロスになっていました」とコメントを寄せている。
予告編は、トンネルを抜けて歩き出すアンジーの映像から始まり、風が吹いた場所にある廃墟を見つめるシーンでスタート。そして、それぞれに問題を抱えている町の人々が、突如現れたアンジーと触れ合うことで魔法にかけられているように表情がだんだん変わっていく様子がまるで心温まるおとぎ話のように感じるが、一転して、何者かにアンジーが見張られているシーンも…。アンジーが冗談めいていった「私、実はお尋ね者なの」の意味とは!?BARのカウンターでアンジーが話す「生きるってことは簡単じゃないの。最初の一歩を踏み出したら、動く!動く!動く!」の言葉に、予告編からだけでも元気がもらえそうな映像となっている。
ポスタービジュアルは、真っ赤なドレスを身にまとった草笛演じるアンジーが、肩肘をついて椅子に腰かけ何かを想う様子のポスターとなっている。
『アンジーのBARで逢いましょう』
2025年4月4日(金)公開
監督:松本動
脚本:天願大介
出演:草笛光子 松田陽子 青木柚 六平直政 黒田大輔 宮崎吐夢 工藤丈輝 田中偉登 駿河メイ 村田秀亮(とろサーモン) 田中要次 沢田亜矢子 木村祐一 石田ひかり ディーン・フジオカ 寺尾聰
配給:NAKACHIKA PICTURES
©2025「アンジーのBARで逢いましょう」製作委員会