アンソニー・ホプキンス主演作で、ナチスの脅威から669人の子供たちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描いた『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が、6月21日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。
スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で描かれたオスカー・シンドラーのように、ナチスの手から669人の子供たちを救った人物が英国にもいた。彼の名はニコラス・ウィントン、結果的に6000の命に繋がった活動と子供たちとの50年後の再会を、『英国王のスピーチ』のプロデューサー、ジェームズ・ホーズが映画化した。
予告編は、あるテレビ番組にニコラス・ウィントン(アンソニー・ホプキンス)が参加している場面から始まり、そして時は第二次世界大戦直前のプラハに巻き戻る。若きニコラス(ジョニー・フリン)はプラハのユダヤ人難民施設を訪れ、その悲惨な現状を目の当たりにし「子供だけでも避難させよう」と計画を立てるが、「親子を引き離して、本当に子供を守れるのか?」と厳しい問いを投げかけられてしまう。しかし「僕にできることならなんだってする」と強い意志で、子供たちをイギリスに避難させることを決意する。そしてまた舞台は第二次世界大戦開戦から49年後の1988年に戻り、長い年月を経ても救いきれなかった子供たちを忘れられずにいるニコラス(アンソニー・ホプキンス)の姿が。果たして彼は自分自身を許すことができるのだろうか。最後には「このラストに、誰もが涙する」という文字とともにニコラスが涙を拭っているかのように見えるシーンが映し出され、どのような結末が待ち受けているのか気になる内容になっている。
ポスタービジュアルには、ニコラス・ウィントン本人にそっくりのアンソニー・ホプキンスの姿と、若き日のニコラスを演じるジョニー・フリンの2人のニコラスの姿が写し出されている。また、ニコラスの救出活動を手伝う母・バベットを演じるヘレナ・ボナム=カーターも切り取られており、英国を代表する俳優たちの演技に期待が高まる。ホプキンスが演じるニコラスは思慮深い表情を浮かべており、長年の彼の苦悩を感じさせるビジュアルになっている。
『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』
2024年6月21日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国ロードショー
監督:ジェームズ・ホーズ
出演:アンソニー・ホプキンス ジョニー・フリン レナ・オリン ロモーラ・ガライ アレックス・シャープ マルト・ケラー ジョナサン・プライス ヘレナ・ボナム=カーター
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 時は1938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子供たちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子供たちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから49年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった。
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