行定勲が企画・プロデュースを、伊藤ちひろが監督・脚本、坂口健太郎が主演を務める、切なくも美しい物語『サイド バイ サイド 隣にいる人』が、4月14日より公開中。このほど、4月15日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの坂口健太郎、齋藤飛鳥、浅香航大、市川実日子、そして伊藤ちひろ監督が登壇した。
そこに存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山を演じた坂口は、「未山像が固まり切ってない自分もいた。ただ、今回の役では正しいことだと思っていて、ある種象徴のような存在にできた」とし、「みんなきっと未山が本当はどう思ってるかは明確ではない。彼の不思議さや不明瞭な部分、不安定な部分が気になったし、知りたくなるし。彼は一体何者だろうと残り続けてくれるようなキャラクターだった」と、自身の役について考察した。
そんな未山のかつての恋人役を演じた齋藤は、未山のような男性を恋人にした場合、どう感じるかを聞かれると「ほえ〜」と謎の雄叫びを上げつつ「(恋人には)ごめんなさい。私はあんまり…」とコメント。これに坂口は「告白する前にフラれました」と苦笑いを浮かべると、齋藤は「すいません(笑)」と謝りつつ、「未山さんは、人としては魅力的だし、優しさとか温かさは自分に欲しいと思うけど、一緒にいたいとは思わないですね…」と本音を漏らしていた。
自身の秘密を聞かれた齋藤が、「ありません」と答える場面で、マネージャーからタレコミ情報で「インスタグラムの投稿に苦戦している」ことが暴露された。これを聞いた坂口が「めっちゃ分かる。難しい」と共感し、齋藤が「本当にできなくて…」と愚痴をこぼすと、すかさず坂口は「でもちょっと、できなさそうだね」と指摘。これに齋藤は「坂口さんに言われたくないんですけど!(笑)」と口を尖らせ、仲の良さを感じさせていた。
『サイド バイ サイド 隣にいる人』
2023年4月14日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本・原案:伊藤ちひろ
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:「隣」クボタカイ(ROOFTOP/WARNER MUSIC JAPAN)
出演:坂口健太郎 齋藤飛鳥 浅香航大 磯村アメリ 茅島成美 不破万作 津田寛治 井口理(King Gnu) 市川実日子
配給:ハピネットファントム・スタジオ
【ストーリー】 そこに存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口健太郎)。その不思議な力で身体の不調に悩む人や、トラウマを 抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人で看護師の詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。 そんな未山はある日、これまで体感したものとは異質の強い想いを感じ始める。それは、高校時代の後輩で、遠く離れた東京で活躍するミュージシャン・草鹿(浅香航大)のものだった。その真意を確かめるため、彼のライブ会場に足を運び、草鹿と対面を果たす。重い口を開いた草鹿から過去に未山と恋人・莉子(齋藤飛鳥)が遭遇した事件の顛末を明かされ、それ以来一度も会うことがなかった莉子と再会を果たすことに…。彼女の存在によって紐解かれていく、未山の秘密。 彼は一体、どこから来た何者なのか?
©2023『サイド バイ サイド』製作委員会