ディズニー100周年記念作品!“願いの力”をテーマに描く『ウィッシュ』2023年冬に公開

ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年記念作品となる、ディズニー・アニメーション・スタジオのミュージカル映画『ウィッシュ』が、2023年冬に公開されることが決定した。本作の公開決定は、現地時間9月9日にカリフォルニア州アナハイムで行われたディズニーファンイベント「D23 EXPO」にて発表され、劇中歌「More for Us(原題)」とファーストルックがお披露目となった。

1923年10月16日にウォルト・ディズニーと彼の兄によって設立された、ディズニー・ブラザース・カートゥーン・スタジオ。これが今日まで続く、ウォルト・ディズニー・カンパニーのはじまり。ミッキーマウスのスクリーンデビュー作品『蒸気船ウィリー』をはじめ、世界初のフルカラー長編アニメーションとなる『白雪姫』、2022年11月23日に公開される『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』まで、61作品に及ぶ数々の長編アニメーション映画を世に送り出してきた。

そんなディズニーから100周年を飾る記念作として発表された『ウィッシュ』は、長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面からテーマとして描く、100年の歴史の集大成とも言うべき作品だ。これまでディズニー作品の主人公たちは強く願う力で道を切り開いてきたが、本作はそんなどの作品の世界より前から存在するファンタジーの世界、どんな“願い”も叶うと言われている“ロサス王国”を舞台にした物語。主人公は17歳のアーシャ。前向きで明るく、リーダーの素質を持ち、王国の人々を大切に思っている彼女は、ある出来事によって王国に隠された秘密を知り、ディズニーの歴史で最も恐ろしい敵と対峙し、立ち上がることを決心する。

お披露目となったファーストルックでは、主人公アーシャと相棒となるヤギのヴァレンティノが木に座り、無数の“願い星”が輝く夜空に包まれた王国を、愛おしむように見つめている姿が描かれている。今回制作にあたり、ウォルトの初期の長編作を参考に、古典的映画とコンテンポラリーをミックスしたアイディアを取り入れ、タイムレスな水彩画と、3Gアニメーションをブレンドした新たな描き方を開発したディズニー。ファーストルックからも懐かしくも新しい質感が感じられ、ディズニー100年の歴史の集大成でもあり、これからの方向性を指し示す新たなアニメーションの完成が大いに期待される。

監督は、『アナと雪の女王』シリーズを手掛けたクリス・バックと、『アナと雪の女王』や『ズートピア』などのストーリーアーティストを担当したファウン・ヴィーラスンソーン。脚本は、クリスと同じく『アナと雪の女王』シリーズを手掛け、現在はディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ・オフィサーでもあるジェニファー・リーが担当。プロデューサーは『アナと雪の女王』のピーター・デル・ヴェッコ、近年制作された『ミラベルと魔法だらけの家』、『アナと雪の女王2』を担当したフアン・パブロ・レイジェスが務める。

100周年を記念する本作について監督のクリスは、「ウォルト・ディズニー・アニメーションの100周年を祝福する映画を作ることができるなんて、本当に特別なことなんだ。この映画はとても独創的。独創的な音楽にキャラクター、そしてストーリー。でも、ウォルト・ディズニー・アニメーションの伝統はしっかり受け継いでいる。ウォルトが世界にもたらしたものや、いかにして僕たちがウォルトにインスパイアされてストーリーテラーになったかという点でね」と、ウォルトへの敬意を込めて制作したという。また、ファウンは100周年を飾るタイトルでもあるウィッシュ“願い”について「私たちはキャラクターが星に願いをかけるところが大好きなの。私たちは、あれは何なんだろう?と深く考えたのよ。星に願いをかけるというのはどこから来たのだろう?夢を追うというのはどういう意味なのだろう?ってね」と、本作がこれまでの長いディズニー・アニメーションの歴史から着想を得たことを明かした。

D23 EXPOで最新映画プレゼンテーションのトリを飾った本作。主人公アーシャの声優に『ウエスト・サイド・ストーリー』で第94回アカデミー賞助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズがキャスティングされたことが発表され、初披露となる劇中歌「More for Us(原題)」を生歌唱した。本楽曲は、アーシャがロサス王国の危機を知った時、星に強く“願い”をかける重要なシーンで歌われる曲。監督のクリスはこの楽曲について「劇中で最初の方に登場する歌の1つで、“願い”について歌った華麗なバラードなんだ。愛する人たちのための“願い”の気持ちがアーシャの中でどんどん強くなっていく様を表現した歌だよ。すごく美しいメッセージだと思う」と明かしている。主人公の繊細な感情を表現した歌詞が、アリアナ・デボーズの芯があり、美しく力強い歌声と共に音楽にのることで、人の心を揺さぶる壮大な仕上がりに。歌唱を終えたと同時に、聞き入っていた観客からは割れんばかりの大歓声と拍手が沸き起こり、早くもこの一曲で100周年作品としてのクオリティが証明された瞬間となった。

音楽を担当するのは、第60回グラミー賞主要2部門にノミネートし、ジャスティン・ビーバー、エド・シーランら有名アーティストへの楽曲提供をするなど、世界的ヒット・ソング・ライター兼アーティストとして活躍しているジュリア・マイケルズ。「More for Us(原題)」がお披露目されたことで、ミュージカルナンバーにもますます注目が集まっている。

『ウィッシュ』
2023年冬 全国公開
監督:クリス・バック ファウン・ヴィーラスンソーン
製作:ピーター・デル・ヴェッコ フアン・パブロ・レイジェス
脚本:ジェニファー・リー
音楽:ジュリア・マイケルズ
声の出演:アリアナ・デボーズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

【ストーリー】 どんな“願い”も叶うと言われているロサス王国。前向きで明るく、リーダーの素質を持ち、王国の人々を大切に思っている17歳のアーシャは、ある出来事によって王国に隠された秘密を知り、恐ろしい敵と対峙し、立ち上がることを決心する。

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