上田誠「京都ロケで“時間映画”を撮りました」人気劇団ヨーロッパ企画の長編映画第2弾 製作決定!

『ドロステのはてで僕ら』に続く、人気劇団ヨーロッパ企画の長編映画第2弾が製作されることが決定した。併せて、原案・脚本の上田誠、監督の山口淳太よりコメントが寄せられた。

初のオリジナル長編映画となった前作『ドロステのはてで僕ら』は、世界各国の45の映画祭で上映され18の賞を受賞、11月にイギリスで発売されたブルーレイ・DVDは現地のAmazonで一時1位を獲得。2022年1月7日からはアメリカ・カナダでも劇場公開が始まるなど、2020年の日本での初公開から約2年を経ても海外のSFファンを席捲し続けている。

長編映画第2弾は、前作に続き、劇団代表の上田誠が原案・脚本を手掛ける京都を舞台にした“時間映画”。脚本を書き上げてからロケ場所を探す従来の方法とは異なり、まずは場所を決め、その構造を活かした物語を立ち上げていく独自の作劇を行う上田。今回は京都でのロケ地を公募することとなった。

本作は、前作『ドロステのはてで僕ら』同様、クラウドファンディングを始動させる。前作では開始から1日も経たずに目標達成率100%に到達し、最終的に達成率617%を記録したが、第2弾にも期待が集まる。

■上田誠(原案・脚本) コメント
ヨーロッパ企画でまた、映画を撮ります。僕たちは舞台でそうしたように。映画でもひとつひとつ、自分たちのやり方を見つけていきたいと思っています。思えばずっと前から、「ショートショートムービーフェスティバル」や「京都ニューシネマ」などの自主映画祭で実験を重ねたり。いろんな映像作品や、映画祭に参加させてもらったりと。自分たちなりにトライアルアンドエラーを重ねてきたのだと思います。僕らがとる映画は「まし」になってきて。長いものを撮れるようにもようやくなりました。そうして撮った、初めての長編映画が、2020年に公開した前作『ドロステのはてで僕ら』です。それは慣れ親しんだメンバー・スタッフと、京都ロケで「時間映画」を撮りました。演劇で培ったやり方を生かすには、と考えて、長回しと、企画性の高いアイデアを選びもしました。自分たちとしては、確かな成果を得た実感があります。少しずつ、じわじわと。踏まえて。次もまた、時間映画を撮ります。

■山口淳太(監督) コメント
皆様のおかげで、ヨーロッパ企画でまた映画を作れることになりました。前作『ドロステのはてで僕ら』は、出演者・スタッフひとりひとりの奮闘のはてに、生み出すことができた、奇跡のような作品だと思っています。そんな『ドロステ〜』は、コロナ禍にも関わらず、国内外でたくさんの方にご覧いただき、たくさんのエールをいただきました。ご覧いただいた皆様、映画館の皆様、関わってくださった全ての方々に感謝いたします。奇跡は2度は起こりにくいものです。奇跡のような作品を超える挑戦は、また苦難の道を歩むことになりそうですが、不安以上に昂るものがあります。新しい時間映画にご期待ください。

『人気劇団ヨーロッパ企画の長編映画第2弾(タイトル未定)』
監督:山口淳太
原案・脚本:上田誠
配給:トリウッド