2021年に神戸限定で公開され、第6回賢島映画祭特別賞受賞、第21回TAMA NEW WAVE特別賞を受賞した『旧グッゲンハイム邸裏長屋』が、4月8日より公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。
本作は、洋館の裏にある長屋で暮らす人々の、いつもの日々を描く。その暮らし方は、誰かと話したい時は食事をする共有スペースに行き、一人になりたい時はそのスペースにいないという自由なもの。そこには、一人暮らしの孤独感や、家族で暮らすほどの密接感はない、住人同士のほどよい自然な距離がある。好きなときにこの長屋を訪れ、ここからまた新しい生活に旅立っていく。
物語の舞台は、現在も共同住宅として使われる、旧グッゲンハイム邸裏にあるかつての社員寮。実際に住んだ経験のある前田監督が、身近にいる人たちと共に作った。自然な会話から、住人たちの豊かな暮らしが感じられる。また、それぞれが作った得意料理の並ぶ食卓、住人たちが自然と奏でる音楽、海と山に囲まれたのどかな風景、そして、築100年を越える洋館の落ち着いたつくりも本作の魅力だ。
コロナ禍で色んな人と会えない日々が2年を越え、日常の暮らしは変化している。家に帰って食事をすることが大半となり、一人暮らしの寂しさや、ずっと家族とだけ一緒にいることの窮屈さを感じる人もいるだろう。この2年、人々は必然的に、自分の暮らし方を考えることになった。そんな時、この映画の“家”のあり方は、1つの提案として挙げられる。
『旧グッゲンハイム邸裏長屋』
2022年4月8日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
監督・脚本:前田実香
出演:淸造理英子 門田敏子 川瀬葉月 藤原亜紀 谷謙作 平野拓也 今村優花 ガブリエル・スティーブンス エミ 渡邉彬之 有井大智 津田翔志朗 山本信記(popo) 森本アリ
配給:アインワーカー
【作品概要】 洋館の裏にある長屋で暮らす人々の、いつもの日々を描く。その暮らし方は、誰かと話したい時は食事をする共有スペースに行き、一人になりたい時はそのスペースにいないという自由なもの。そこには、一人暮らしの孤独感や、家族で暮らすほどの密接感はない、住人同士のほどよい自然な距離がある。好きなときにこの長屋を訪れ、ここからまた新しい生活に旅立っていく。それは、自分しだいだ。
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