1997年に公開されたヴィンチェンゾ・ナタリ監督による密室サスペンス映画を、菅田将暉、杏、岡田将生ら実力派俳優陣でリメイクする『CUBE 一度入ったら、最後』が、10月22日より公開される。このほど、本作の主題歌が、星野源による書き下ろし楽曲「Cube」に決定し、併せて、主題歌入り予告編と新場面写真がお披露目となった。
謎の立方体=CUBEの中に突然閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員…彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と恐怖と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…終わりが見えない道のりを、それでも“生きる”ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか!?
主題歌を担当するのは星野源。制作陣は「誰も経験したことのない『CUBE』という場所を、観客に2時間経験してもらったあとに聞く⾳楽とは⼀体どういうものなのか」と考えた時に、多彩な⾳の引き出しとアイデアに溢れる星野であれば、この映画のエンドロールで新たな広がりを与えられるのではないかと思い、主題歌をオファーし、その思いを受けた星野サイドも快諾。映画への新作書き下ろしは、2018年の『ドラえもん』以来の3年ぶりとなる。タイトルは「Cube」。「未来閉ざした もう終わりさ すべてに希望が⾒えない 振られた賽の中 閉じ込められた」という歌詞で始まり、突然謎の⽴⽅体に閉じ込められた男⼥6⼈の情景が浮かぶ、本編に寄り添った曲となっている。また、サビの「運命の河流れ いま抗え 気付かず⽣き惚けた 過去をみな 紡ぎ縄に変えて 出⼝に繋ぐまで」という歌詞は、まさに本作の根底にあるテーマである、何があっても「⽣き抜く」というコンセプトと、その途中でもがき続け、闘い続ける⼈間の姿、そして⼈間の持つ無限の可能性を表現しており、本編を鑑賞した観客へ新たな希望も与える。
最新予告編は、登場⼈物の絶望の叫びで幕を開け、そこから星野の主題歌がかかり、同時に謎の⽴⽅体=CUBEに閉じ込められた6⼈の姿が次々と映し出される。名前や年齢、職業と共に発せられる⾔葉からこの6⼈はどんな⼈間なのか、新たにお披露⽬となったシーンと共に、より想像を膨らませるような映像になっている。そして「劇薬系密室エンタテインメント開幕」の⽂字と共に主題歌のサビがかかり、映像のボルテージも⼀気に急上昇。レーザートラップを始め映像初出しのトラップが垣間見えたかと思えば、次の瞬間にはお互いに怒りの感情を爆発させ、そして泣き叫ぶ6⼈の姿が…。⽬的も正体も不明のCUBEの中で⼀体何が起きているのか?謎の暗号が意味するものとは?彼らは⽣きてCUBEを出られるのか?
場⾯写真には、死のトラップに直⾯した後藤裕⼀(菅⽥将暉)が必死に⽣き延びようとする姿が収められる。
▼スタッフ&キャスト コメント
■星野源(主題歌)
オファーを頂き、カナダのオリジナル版と完成したばかりの⽇本リメイク版の『CUBE』を観ていると、その猟奇的な内容にこれまでになかったような新しい⾃分の⾳楽が作れる予感がしました。楽曲制作に⼊り、⼰と映画から受け取ったテーマをぶつけてみると、怒りにも似た爆発するようなエネルギーが⽣まれていき、それを⾳と⾔葉に封じ込めました。ぜひ、わーきゃー叫びながら、爆⾳で聴いてください。
■菅⽥将暉(後藤裕一役)
圧倒的絶望の中にいて、希望を探す。希望を探すと愚かな⾃分に出会い、⾒つかりかけた希望が⾃分のせいでまた失ってしまう。そんなCUBEという映画が最後星野さんの⾳楽によってその悲しみや後ろめたさは残したまま希望を持って前に進める作品になる気がしました。映画館から⽣活に戻っていく中でこれはとても⼤切なことだと思います。悲しみだけで終わらせない星野さんの⾳楽に頭が上がりません。今とても⼤事なことだと思います。是⾮お楽しみに。
■清⽔康彦(監督)
CUBEは、⾃分⾃⾝と向き合う空間。登場する⼈物たちは、向き合いたくない⾃分と向き合うことになります。まさに絶望。しかし、その先にあるものが絶望だけではないのだという、我々がCUBEで最も伝えたいことを、星野さんに描いていただけたように感じました。そして、映画を最後まで⾒てくれたお客さんを讃える歌でもある。星野さん、CUBEを締めくくるにふさわしい楽曲をありがとうございます。
『CUBE 一度入ったら、最後』
10月22日(金) 全国公開
監督:清水康彦
原作:ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」
主題歌:星野源「Cube」
出演:菅田将暉 杏 岡田将生 柄本時生 田代輝 山時聡真 斎藤工 吉田鋼太郎
配給:松竹
【ストーリー】 目が覚めるとそこは謎の立方体=CUBEの中だった…。突然閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員。彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…。恐怖と不信感の中、終わりが見えない道のりを、それでも“生きる”ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか!?
©2021「CUBE」製作委員会