松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念して、山田洋次監督が沢田研二、菅田将暉のダブル主演、永野芽郁、宮本信子共演で贈る『キネマの神様』が、8月6日より公開される。このほど、8月5日に新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの菅田将暉、野田洋次郎、北川景子、宮本信子、山田洋次監督が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC：まず50年ほど前、撮影所で助監督として夢、恋、友情と青春の日々を送る若き日のゴウ役、菅田将暉さんです。

菅田：菅田将暉です。本日は映画館に足を運んで頂き本当にありがとうございます。いつも言っている言葉なのに。なんかちょっと違う意味があるなぁなんて思いながらも、やっと公開になるということで、すごく嬉しいです。今日はよろしくお願いします。

MC：続きまして、現代でダメ親父になったゴウを見捨てない妻、淑子役の宮本信子さんです。

宮本：宮本です。本当に今日を迎えられてとても嬉しいです。本日はようこそいらしていただいてありがとうございました。

MC：続きまして、昭和の銀幕スター女優、桂園子役の北川景子さんです。

北川：北川景子です。本日はお越し下さいまして本当にありがとうございます。撮影が始まってからいろんなことがあったんですけれども、本当に組の皆さんと力を合わせて作品が完成して、こうしてお客さまに観ていただけてとっても嬉しいです。今日はよろしくお願いします。

MC：撮影所で映写部として働く寺林新太郎、通称テラシン役、野田洋次郎さんです。

野田：野田洋次郎です。今日は初めてこの映画を目撃した皆さんの前で話すという事で、とても緊張してますし嬉しい気持ちです。今日は本当にありがとうございます。よろしくお願います。

MC：そして最後は本作のメガホンを取りました山田洋次監督です。

山田：去年の1月の後半にクランクインしたんですけども、思いもかけないコロナ騒ぎになりまして、何度も中断して、苦労しながら1年半かかって出来上がったっていう感じで。そしてようやく今日こうして封切りの日を、しかもコロナ問題は全く解決しないままに迎えてとても感慨無量です。でも、このクソ暑さの中を、そしてこのコロナ騒ぎの中を、みなさんよく来てくださいました。心から感謝します。どうもありがとう。

MC：ありがとうございます（笑）。この『キネマの神様』をご覧になった方の前でのご挨拶というのは今回初めてだと思うんですけれども、今の拍手をご覧になっていかがですか、菅田さん。

菅田：…あ、俺か（笑）。すいません、「田」しか聞こえなくて、3人いるなぁと思って。すいません（笑）。50%ですけれどもお客さんがこうやっている状態での舞台挨拶っていうのは、本当に貴重な時間なので感慨深いですね。

MC：永野芽郁さん演じる淑子との淡い恋愛物語も皆さん、ときめきながら観たと思うんですけれども、実際永野さんはホントにかわいらしくて。撮影現場ではいかがでした？

菅田：本当にキュートですし、かわいいのは知ってたけど山田さんもメロメロになってたので。山田洋次までメロメロにするんだなぁと思いながら、恐れ多かったですね（笑）。