第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』の脚本家エドゥアルド・サチェリと、同作で主演を務めたリカルド・ダリンの再タッグ作で、本国では2019年アルゼンチン映画での動員No.1の大ヒット、さらにゴヤ賞最優秀スペイン語外国映画賞等数多くの映画賞にも輝いた痛快リベンジストーリー『明日に向かって笑え!』が、8月6日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
舞台は2001年、アルゼンチンの小さな田舎町。放置されていた農業施設を共同で復活させるため、住民たちはなけなしの貯金を出し合うことに。しかし現金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金は凍結。しかも、この状況を悪用した銀行と弁護士に騙し取られて無一文に…。盗まれた財産を奪還して暮らしと夢を勝ち獲るべく、庶民軍団の奇想天外なリベンジ作戦が始まった。
予告編は、小さな田舎町でガソリン・スタンドを営むフェルミンと妻リディアが、寂れた町を立て直すため、町はずれに放置されていた農場施設を買い取って、農協を作ろうと動き出すシーンから始まる。古い友人のタイヤ修理店主や列車も止まらない駅の駅長たちなど町民たちはなけなしの貯金から出資に協力し、銀行に預けるが、その直後アルゼンチン金融危機が勃発。しかもその騒動に乗じて、出資金が奪われてしまう…。動揺し争う彼らだったが、裏の“カラクリ”があり、悪徳弁護士マンシーが農場を買って穴を掘らせ、地下金庫をつくり奪った金を隠していることを知り、奇想天外なリベンジ作戦を決行する。右往左往する弁護士、そして発砲に大爆発!?「決して希望を捨てない」彼らの奮闘は、果たして大逆転の未来に繋がるのか?不況も不安も笑い飛ばす、元気なラテン気質溢れるパワーを感じる展開に期待が高まる映像になっている。
セバスティアン・ボレンステイン監督は、本作について「2001年の経済危機で、アルゼンチンでは実際何百万人もの人々が破産し窮地に追い込まれました。本作では危機の最中、経済的地位の異なる人々が一丸となり、弁護士のマンシーら『エスタブリッシュメント』(体制)に挑戦状を突きつけます。彼らの目的は奪われた夢を取り返すこと。そこで彼らは未知なる領域に踏み入れ、無謀な作戦を実行に移そうとします。心が浮立つ計画ではありますが、ほぼ不可能に近く、それはまるでファンタジーです。でもそこに独特な磁力が生じ、この町の人々が社会の既存システムと立ち向かうために辿る旅が、この物語の核なのです」と語っている。
『明日に向かって笑え!』
8月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本:セバスティアン・ボレンステイン
原作・脚本:エドゥアルド・サチェリ
出演:リカルド・ダリン ルイス・ブランドーニ チノ・ダリン ベロニカ・ジナス
配給:ギャガ
【ストーリー】 2001年、アルゼンチン。隣人達との温かな繋がりが残る寂れた小さな田舎町。放置されていた農業施設を共同で復活させるため、元サッカー選手のフェルミンら住民たちは貯金を出し合うことに。しかし現金を銀行に預けた翌日、金融危機で預金は凍結。しかも、この状況を悪用した銀行と弁護士に騙し取られて無一文となり、絶望のどん底へ。だが嘆いていたって始まらない!盗まれた財産を奪還して暮らしと夢を勝ち獲るべく、庶民軍団の奇想天外なリベンジ作戦が始まった!
©2019 CAPITAL INTELECTUAL S.A./KENYA FILMS/MOD Pictures S.L.