「悲しみに気づいたとき、ただ隣にいてくれた」女子高生の苦悩と友人との絆を描く『17歳の瞳に映る世界』予告編&ポスタービジュアル

第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)の受賞を皮切りに、昨年から今年にかけて、世界中の映画祭を賑わせた新進気鋭の女性映画監督エリザ・ヒットマンが贈る『17歳の瞳に映る世界』の公開日が7月16日に決定。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。


▲90秒予告編


▲30秒予告編

ペンシルベニア州に住むオータムは、友達も少なく、目立たない17歳の高校生。ある日、オータムは自身が予期せず妊娠していたことを知る。ペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。従妹であり親友でもあるスカイラーは、オータムの異変に気付き、金を工面し、二人で中絶に両親の同意が必要ないニューヨークに向かう…。

90秒予告編では、「男だったらと思う?」というスカイラーの問いかけから始まる。次のショットではエコー画面とオータムの腹部から顔のアップまでが印象的に映し出される。「母親になる自信がない」という言葉に呼応するように、いとこのスカイラーがお金を盗み、ふたりはバスに乗り込んでニューヨークへ向かう。ニューヨークに着いたふたりは、重いスーツケースを抱え、慣れない土地で一夜を過ごす場所を探すなど、なんとか目的を果たそうとするが、地下鉄では男性にニヤついて見つめられ、時には太ももを触られるなど、女性ならではの痛みにも向き合わなければならない。たどり着いたクリニックでのやり取りが秀逸だ。「4択で答えて。“一度もない、めったにない、時々、いつも”」という原題でもある問いにオータムは涙を流す。「悲しみに気づいたとき、ただ隣にいてくれた」というナレーションと共に最後は笑顔が見られる、少女ふたりの連帯感を感じさせる予告編となっている。加えて、30秒予告も公開された。

ポスタービジュアルは、主人公オータム(右:シドニー・フラニガン)といとこのスカイラー(左:タリア・ライダー)が肩を寄せ合う、少女たちの信頼関係が伝わってくる印象的なビジュアルとなっている。彼女たちの瞳には、一体どんな世界が映し出されるのか。

『17歳の瞳に映る世界』
7月16日 TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:エリザ・ヒットマン
製作総指揮:ローズ・ガーネット バリー・ジェンキンス
音楽:ジュリア・ホルター
出演:シドニー・フラニガン タリア・ライダー セオドア・ペレリン ライアン・エッゴールド シャロン・ヴァン・エッテン
配給:ビターズ・エンド パルコ

【ストーリー】 ペンシルベニア州に住むオータム(シドニー・フラニガン)は、友達も少なく、目立たない17歳の高校生。ある日、オータムは自身が予期せず妊娠していたことを知る。ペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。同じスーパーでアルバイトをしている従妹であり親友でもあるスカイラーは、オータムの異変に気付き、金を工面し、二人で中絶に両親の同意が必要ないニューヨークに向かう…。

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