『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』などで2度のアカデミー賞監督賞受賞を誇る巨匠アン・リー監督の最新作で、ウィル・スミス主演で贈る近未来アクション『ジェミニマン』が、10月25日より公開される。このほど、10月17日にジャパンプレミアが開催され、主演のウィル・スミス、アン・リー監督、製作のジェリー・ブラッカイマー、日本語吹き替え声優を務める菅野美穂、江原正士、山寺宏一が出席した。
『メン・イン・ブラック』シリーズや『アイ・アム・レジェンド』のウィル・スミスがアン・リー監督と待望の初タッグを組んだ本作。伝説的暗殺者ヘンリーは、政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃される。ヘンリーは、その正体が自身の若きクローンであるという驚愕の事実を知り、政府を巻き込んだクローン技術の巨大な陰謀に巻き込まれていく。
ウィルが満を持してレッドカーペットに登場すると、待ち受けた600人のファンから大きな歓声が。ウィルはファンからのサインや写真撮影に笑顔で応じ、たっぷりと時間をかけてレッドカーペットを駆け回っていた。
舞台挨拶に登場したウィルは、二人の自分を演じたことについて「非常におもしろい体験をした」とコメント。「若い頃の自分を演じましたが、ナイーブさや純粋さ、無邪気さを出すのが一番大変だった」と撮影を振り返った。
アン・リー監督が苦労した点について聞かれると「一人のウィル・スミスと仕事をするのは楽しいが、これが二人となるともう大変」と笑顔。「いろいろな技術を使って未踏の地に踏み込んだ」と苦労話を披露すると、タイトな進行スケジュールを気にしたウィルが「アンさん、もう少し短く話したほうがいいですよ(笑)」と笑顔でチクリ。その後に製作のジェリー・ブラッカイマーがコメントを短くまとめると、即座にウィルがアン・リー監督に「次はジェリーさんを見習って(笑)」と釘を差して、会場を爆笑させた。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じたダニー役の声を担当した菅野。映画を観て「初めての体験をした」そうで、「最新の技術と、最高の情熱で映画の世界観を、日本語で伝えるお手伝いをさせていただいた」と吹替えに込めた思いを話した。
吹替えについて話が及ぶと、ウィルは二人のウィルを演じた江原と山寺に「吹替版を観ると、『そういう手があったか!』と、いろいろな表現の仕方を発見できるので楽しみ。『僕もああ言えば良かった!』って(笑)」と二人の仕事ぶりを絶賛。レジェンド声優である江原と山寺も、これには恐縮させられていた。
日本語吹き替え版のキャストが登場する場面では、全員のバミリを読み上げて立ち位置を指示していたウィル。後ろにいる通訳さんを前に押し出してみたり、「ここは非常にいい劇場ですね!」と劇場関係者を喜ばせたりと、とてもチャーミングな振る舞いでイベントを終始盛り上げていた。
『ジェミニマン』
10月25日(金) 全国ロードショー
監督:アン・リー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ウィル・スミス メアリー・エリザベス・ウィンステッド クライブ・オーウェン ベネディクト・ウォン
配給:東和ピクチャーズ
【ストーリー】 伝説的暗殺者ヘンリー(ウィル・スミス)は、政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃される。自分の動きを全て把握し、神出鬼没で絶対に殺せないと評される最強のターゲットをヘンリーは追い詰めるが、襲撃者の正体が秘密裏に作られた“若い自分自身”のクローンだという衝撃の事実を知る。国防情報局のエージェント、ダニー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)の協力も得て、ヘンリーは、政府を巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていく…。
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