高い狙撃能力を持つスナイパーたちによって編成された対テロ特殊部隊GIGN(フランス国家憲兵隊治安介入部隊)による奇跡の人質救出を映画化した『15ミニッツ・ウォー』が、10月11日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
本作の基となったのは、1976年にフランス最後の植民地であるジブチで実際に起きたバスジャック事件。軍関係者の子供らを乗せたスクールバスが、独立派武装組織のメンバーに乗っ取られる事件が発生する。フランス政府は特殊制圧チームを編成し、一斉射撃によるテロリストの同時排除を立案するが、膠着状態が続いてしまう。一方、生徒たちの身を案じた女性教師ジェーンは、軍関係者の静止を振り切り、生徒たちのために、単身テロリストに占拠されたバスに乗り込む。
出演は、テロリストに占拠されたスクールバスに乗り込むアメリカ人教師ジェーン役に、『007/慰めの報酬』で一躍世界的大スターとなり、『オブリビオン』などに出演したオルガ・キュリレンコ。このほか、アルバン・ルノワール、ヴァンサン・ペレーズといったフランス名優陣が集結した。
監督を務めたフレッド・グリヴォワは、「10年ほど前から、このテーマに取り組んでいました。しかし、様々な事情で別のプロジェクトを優先しなければいけなかった。長年温めていたこの企画の実現を、スタッフが後押ししてくれて映画化に至りました。私はドキュメンタリー作家でもなく、もちろんジャーナリストでもないです。事件の真実より、感情の部分を描きたかったので、この選択が良い方に作用出来る様に、10年前から執筆に取り掛かっていたのです」と語り、映画人生を掛けた作品だと明かしている。
『15ミニッツ・ウォー』
10月11日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開
監督:フレッド・グリヴォワ
出演:アルバン・ルノワール オルガ・キュリレンコ ケヴィン・レイン ヴァンサン・ベレーズ ジョジアーヌ・バラスコ
配給:クロックワークス
【ストーリー】 フランス最後の植民地ジブチ。軍関係者の子供らを乗せたスクールバスが、独立派武装組織のメンバーに乗っ取られるという事件が発生。テロリストたちは同志である政治犯の即時解放と、フランスからの独立を要求し、応じない場合は人質である子供たちの喉を切り裂くと宣言する。事態を重く見たフランス政府は、事件の早期解決のため極秘裏に特殊制圧チームを編成し現地へ派遣することを決める。チームを指揮するジェルヴァル大尉(アルバン・ルノワール)を始め、集められたのは軍でもトップクラスの実力を持つスナイパーたち。彼らは一斉射撃によるテロリストの同時排除という前代未聞の作戦を立案。しかし現地駐留軍、そして事態を穏便に収束させようと動く外交筋との連携がうまく行かず、膠着状態が続いてしまう。一方生徒たちの身を案じた女性教師・ジェーン(オルガ・キュリレンコ)は軍関係者の静止を振り切り、生徒たちのために、単身テロリストに占拠されたバスに乗り込んでいくのだが…。
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