デビュー10周年を迎える人気作家・湊かなえの第155回直木賞候補作となった短編集を、寺島しのぶ主演で連続ドラマ化する「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」が、WOWOWにて7月6日より放送開始となる。このほど、本作の特報映像とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、追加キャストとして、山田杏奈、村田秀亮(とろサーモン)、登坂淳一ら総勢30名が出演することが発表された。
本作では、全6話の各話に“ポイズン(毒)”を抱えた女性たちが登場する。表題作である「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」では、女優の娘から“子離れ”を決意する母親の姿が映され、母親役を寺島しのぶが演じる。そのほか、“優しすぎて”殺人を犯してしまう(「優しい人」)、すべては自分のせいだと信じ続ける(「罪深き女」)、奔放な妹と対照的に40歳近くまで猫だけに心を開いてきた(「マイディアレスト」)、脚本家を目指しライバルの活躍に苛立ちを募らせる(「ベストフレンド」)、といった様々な女たちの姿が描かれる。
特報映像で流れる、子どもの時に聞いたことがあるような懐かしくもどこか怖さと中毒性のある曲は、ドラマオリジナルソングの「だいじな子」。本作の世界観を表現するためにドラマのエンディングテーマとして作曲された。
ポスタービジュアルの主演女優6名の写真に入れられた“タイトル”と“役名”はそれぞれの直筆。“タイトル”には各話を象徴するキーワードとも言える言葉が並ぶ。
全話でメインキャスト総勢37名という豪華競演が実現した本作には、ある物語に登場した人物が別の物語でも鍵を握る人物として登場したり、エンドロールで各話の主演女優が一つの曲を歌いつないだりと様々な仕掛けが隠されている。
「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」
7月6日(土)よりWOWOWプライムにて放送開始(全6話)
監督:吉田康弘 滝本憲吾
原作:湊かなえ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(光文社文庫刊)
脚本:清水友佳子 吉川菜美 藤澤浩和
出演:寺島しのぶ 足立梨花 山下リオ 落合モトキ 山田杏奈 村田秀亮(とろサーモン) 登坂淳一 片岡礼子 渡辺真起子 宮崎美子(第1話&第2話) 清原果耶 髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.) 水崎綾女 中川望 秋月三佳 峯村リエ 坂井真紀(第3話) 中村ゆり 山田真歩 和田正人 尾上寛之 駒木根隆介 小宮孝泰 中村久美(第4話) 倉科カナ 浜野謙太 奥野瑛太 柳ゆり菜 みのすけ 千葉雅子 赤間麻里子(第5話) 伊藤歩 佐津川愛美 鈴木晋介 ウダタカキ 亀田侑樹 梅沢昌代(最終話)
【ストーリー】 女優・藤吉弓香(足立梨花)は、自分を思うようにコントロールしようとする母親・佳香(寺島しのぶ)の存在に小さいころから悩まされてきた。佳香は、弓香にとってまさに「毒親」。佳香に反発して上京した弓香だったが、束縛から逃れられていたわけではなかった。佳香が裏で動いたことで男と別れ、大切な仕事を失っていたと知った弓香はトーク番組で佳香を告発、それが大きな反響を呼ぶ。一方、佳香を知る周囲の人間たちから見れば佳香は、決して「毒親」などではなく子ども想いの良き母親だった。弓香の発言を聞いた佳香は、自分の人生を振り返ることになり、「子離れ」を決意するが…(「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」)。ほかに、すべては自分のせいだと信じ続ける(「罪深き女」)、脚本家をめざしライバルの活躍に苛立ちを募らせる(「ベストフレンド」)、「優しすぎて」殺人を犯してしまう(「優しい人」)、奔放な妹と対照的に40歳近くまで猫だけに心を開いてきた(「マイディアレスト」)、といったさまざまな女たちの姿が描かれていく。
(C)撮影/資人導(Vale.)、SEIJI MEGA