女性ファッション誌「NYLON JAPAN」の創刊15周年プロジェクトとして、宇賀那健一監督による長編映画『転がるビー玉』が製作される。このほど、トリプル主演の一人、瑞穂役として、萩原みのりが出演することが発表された。
本作は、東京オリンピックが近づく渋谷を舞台に、片隅にある古い家で共同生活する、愛、瑞穂、恵梨香の3人の日常の物語。監督・脚本は、ガングロギャル映画『黒い暴動❤』、娯楽が禁じられた世界を描いた映画『サラバ静寂』を手掛け、今年は『魔法少年☆ワイルドバージン』の公開が控えている宇賀那健一が務める。
今回、主演キャストの大規模オーディションを実施。応募総数2395名の中から、トリプル主演の一人である瑞穂役に、ドラマ「I”s(アイズ)」、映画『ハローグッバイ』などに出演の萩原みのりが抜擢された。
■萩原みのり(瑞穂役) コメント
わたしはずっと、自分の強みを聞かれることが苦手でした。他人より優れているところ、そんなの私にあるんだろうか。自分の良さってなんだろう。私は何が楽しくて、誰のことが好きなんだろう。とにかく必死に今を走ることしかできなくて、でも進めているのか、この道で合っているのかも分からなくて、そんな不安をどうにか誤魔化しながら生きてきた気がします。私は今回瑞穂という役に出会って、今まで悩んできたことを、初めて肯定してもらえた気がしました。等身大のままぶつかって、観てくださった方の背中を押すだけでなく、一緒に走り出せるような作品にできるよう、全力で努めさせていただきます。撮影が楽しみで仕方ないです。
『転がるビー玉』
監督:宇賀那健一
プロデューサー:戸川貴詞
出演:萩原みのり
【ストーリー】 東京オリンピックが近づく、渋谷。その片隅にある古い家の床は少し傾いている。ここで共同生活する愛、瑞穂(萩原みのり)、恵梨香の3人は夢を追い求めながら、悩み、もがき、飲んで、愚痴って、笑っては、泣いた。彼女たちが手にいれたのは、<宝石>なんて眩しいものではなくて、どこかで紛れ込んだ一つの欠けた<ビー玉>だった。そんなある日、部屋の立ち退き勧告の通達が来る。街の再開発で家の取り壊しが決定したのだ。これは、いずれ出て行かなくてはならないその部屋で3人が過ごした、ささやかな日常の物語。絶え間なく変化するこの街で埋もれてしまいがちな幸せは確かにそこにあった。