『空中庭園』、『八日目の蝉』、『紙の月』など数々の著作が映画化されてきた直木賞作家の角田光代が2006年に発表した同名恋愛小説を、主演に岸井ゆきの、共演に成田凌を迎えて映画化した『愛がなんだ』が、4月19日より公開される。このほど、成田凌演じるマモルが岸井ゆきの扮するテルコの口元に優しく“追いケチャップ”をする本編映像がお披露目となった。
本作は、仕事や友人、自身の生活全てを犠牲にしてもいいほどの“愛”を持ったテルコ(岸井ゆきの)と、彼女を取り巻く様々な人物を描いた恋愛群像劇。28歳のOL・テルコは、一目ぼれしたマモル(成田凌)に自分の時間のすべてを捧げているが、ある日、マモルの態度が急に冷たくなり、連絡が突然途絶えてしまう。3ヶ月が経ったころ、マモルから急に電話がかかってきて会いに行くテルコだったが、隣には年上の女性・すみれ(江口のりこ)がいた。
本編映像には、テルコにとってこれ以上ないほど幸せで、甘い時間が映し出されている。半年前、出会った頃は頻繁に連絡してきたマモルだったが、いつの間にか疎遠になっていた。しかし“負担にならないように”テルコからは連絡をすることもなく、ただただ時間は経過していた。しかし、ある日突然マモルから連絡がある。しかも久しぶりに会ったマモルは嘘のように優しく、二人で朝まで飲み明かすことになり、そのままマモルの部屋へ。その日以降、テルコが夢にまで見た、まるで恋人同士のような甘い時間がスタート。仲良くくっつきながら料理をする最中、つまみ食いした料理を頬張ったテルコの口元に、マモルはさらに追加でケチャップを優しく食べさせてあげる=“追いケチャップ”をする。
本シーンに関して、今泉監督は「テルコが普通に惚れそうになる空気を成田さんは出してくれてましたね。“追いケチャップ”とか…。あれに関してはマモちゃんじゃなく、成田凌ですが。成田凌が出ちゃってる。もちろん脚本にはないセリフだし、あんなことはモテる人にしか言えないでしょう?(笑) 音楽を足したら意外と馴染んじゃいましたけど、最初に“追いケチャップ”を見た衝撃ったらなかった(笑)。追いケチャップ、流行るといいなぁ」とコメントし、本シーンが監督や岸井ゆきのにも全く予告せず行われた、成田凌のアドリブの台詞だったことを明かしている。
『愛がなんだ』
4月19日(金)、テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織 今泉力哉
出演:岸井ゆきの 成田凌 深川麻衣 若葉竜也 片岡礼子 筒井真理子 江口のりこ
配給:エレファントハウス
【ストーリー】 28歳のOLテルコ(岸井ゆきの)は、一目ぼれしたマモル(成田凌)に想いを寄せている。自分の時間のすべてをマモルに捧げ、その結果、仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモルがいてくれるならテルコはこの上なく幸せだと思っている。けれど、マモルにとって、テルコはただ都合のいい女でしかない。そのことをわかっているテルコは今の関係を保つことに必死で自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えない。しかし、そんなある日、マモルからの連絡が突然途絶えてしまう…。3ヶ月が経ったころ、マモルから急に電話がかかってきて、会いにいくと、彼の隣には年上の女性、すみれ(江口のりこ)がいた…。
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