佐野勇斗、森永悠希、鈴木仁ら“ちい恋バンド”がCDデビュー決定!『小さな恋のうた』プレミアイベント レポート

20年経った今もなお、世代・性別を問わず愛され、歌われ続けるMONGOL800の名曲を基にした、佐野勇斗主演の映画『小さな恋のうた』が、5月24日より公開される。このほど、4月4日に沖縄・シネマQにて本作のプレミアイベントが行われ、佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、橋本光二郎監督、そして、MONGOL800のメンバーである上江洌清作、髙里悟が登壇した。併せて、会場にて、メインキャスト5人が「小さな恋のうたバンド」としてCDデビューすることが発表された。

一ヶ月半もの期間、撮影生活を過ごし、終了すると“逆ホームシック”になってしまうほどにキャスト・スタッフ陣を魅了した沖縄の地に、完成した映画とともに戻ったキャスト陣と監督。この日はなんと「沖縄県の誕生の日」。沖縄県が布告されてからちょうど140年の記念すべき日を祝うと同時に、それぞれが沖縄への感謝の意を込めて挨拶した。

続いて登場した、本作のストーリーの元となった名曲「小さな恋のうた」を日本中に響き渡らせたMONGOL800のメンバー、上江洌清作、髙里悟(儀間崇は体調不良のため欠席)は、本作で銀幕デビューを果たしており、映画出演の感想やエピソードを披露した。すると、監督からは「結構度胸のいることだと思うのですが、普段ステージで立たれてる経験があるからか、とてもリラックスして見えて自然に演じていただきました。『セリフなし』と言っておきながら現場で突然セリフを付け足したり、無茶振りにも応えていただきました(笑)」と彼らの演技に太鼓判。上江洌も「緊張しかしませんでした。改めて役者さんの集中力を近くで見れたので、これから僕らも演技に生かしていきたいなと思います(笑)」、加えて世良公則と共演をした髙里悟も「世良さんの自然な演技が勉強になった」と、俳優業進出を匂わす(?)発言でかぶせ、笑いを誘った。

そして、半年以上のトレーニングを経て本作に挑んだキャスト陣の、演技を超えた“本気のバンド演奏”に、本家本元のMONGOL800からは「(自分はMONGOL800なので)MONGOL800のライブは一生自分自身では見れない、経験することは不可能、と思っていたけど、今回映画の完成をみて『モンパチのライブを自分自身が観れた』と、入り込めた瞬間がありました。すごく新鮮だったし、感謝したい。短い練習期間でこれだけのクオリティ。頑張ってくれたキャストの皆さんに感謝したい」と称賛の言葉が贈られ、キャストも感無量。「めっちゃ練習してたじゃないですか」と上江洌に労われると、佐野は「僕ら自身がモンパチさんの大ファンだったので、失礼のないようにしたいなという気持ちが大きかった分、たくさん練習しました。こうしてご本人様にお褒めいただけたのは、救われたと言いますか、嬉しい気持ちでいっぱいです」と、その喜びを語った。

そんな中、メインキャスト陣が「小さな恋のうたバンド(略称:ちい恋バンド)として CDデビューすることが発表され、満席の会場からは大きな拍手が沸き起こった。それを受けてキャスト陣は、CDデビューの喜びを語った。デビューが決まったことを受けて佐野は「撮影当時は思ってもみなかったのでとても驚いていますが、嬉しい!」と喜びをあらわに。小さな恋のうたバンドは、MONGOL800の名曲4曲のカバーを収録したシングル「小さな恋のうた」でユニバーサル ミュージックより5月22日にメジャーデビューする。満席の場内は沖縄ならではの温かい雰囲気に包まれながら、フォトセッション時には客席から「小さな恋のうた」の大合唱が巻き起こるなど、胸アツなスペシャルイベントとなった。

スタッフ&キャスト コメント

■佐野勇斗(真栄城亮多役)
去年の10月、11月に全編沖縄で撮影したこの作品を、いち早くお世話になった沖縄の方に観て頂き嬉しく思います。バンドとしてデビューさせていただけるとは撮影当時は思っていなかったので驚いていますが、バンドを練習していくにつれて、楽器で演奏したり、メンバーと音を合わせていくのがとても楽しいと感じました。映画が完成した後も、色々な方に僕らの歌を聴いてもらえる事を嬉しく思います!

■森永悠希(池原航太郎役)
沖縄の記念すべき日にこうして舞台挨拶をさせていただくことができて嬉しく思います。沖縄の皆様には本当に助けていただいた作品です。沖縄を中心に日本中に届けていけたらと思うので、皆様ぜひ一緒になって盛り上げていただけたらと思います。劇中では5人で演奏することはなかったので、本作をご覧になった方は、この5人で揃った演奏が観たい、と思われる方もいらっしゃると思いますが、それが叶って、すごく嬉しいです。

■山田杏奈(譜久村舞役)
一ヶ月半、沖縄で撮影をして、沖縄の皆さんと沖縄の景色、全てがあって成り立った映画です。一つでも欠けていたら今の作品にはなっていなかったので、こうして皆さまに届けられてすごく嬉しいです。メジャーデビューというものが、自分の人生に起こるとは思っていなかったので、すごくビックリしてます。今も練習させてもらっていますが、なかなか無い貴重な体験だなと思うので、大事な時間だと思って楽しんでやりたいなと思っています。

■眞栄田郷敦(譜久村慎司役)
役者としてのデビューもこの作品、その上メジャーデビュー。ご縁をいただけた事を、本当にありがたいと思っています。5ピースでできることが嬉しいですし、映画とは違う声、気持ちも入っているので、新しい”5人での音楽”を届けられる事がすごく嬉しいです。

■鈴木仁(新里大輝役)
この仕事を始めてから音楽だけはやらないと思っていたので…。音楽をやってること自体が自分には衝撃なんですが。この映画に出演できて本当によかったなと思いました。5人でバンドを組めて、メジャーデビューできることに、素直に嬉しく思ってます。

■上江洌(MONGOL800)
はじめて東京で顔合わせをし、その瞬間から初めて楽器を持った人もいる中で、これだけのクオリティ。実際この映画で流れた演奏シーンはみんなが生で歌って、演奏して、ライブをして、というものなので熱量が伝わると思うんです。嬉しかったのは、(自分はMONGOL800なので)MONGOL800のライブは一生自分自身では見ることができない、経験することは不可能、と思っていたけど、今回映画の完成をみて「モンパチのライブを自分自身が観れた!」と、入り込めた瞬間がありました。すごく新鮮だったし、感謝したい。

■橋本光二郎(監督)
沖縄で生まれたMONGOL800の皆さんが生み出した「小さな恋のうた」をはじめとする多くの曲をお預かりする形で、映画を作るというチャレンジだったのですが、これだけの名曲なのですごいプレッシャーでした。しかしキャスト、スタッフ、沖縄の土地と、そこで参加してくださった沖縄の人たちの力、それを借りることでなんとか素晴らしい映画が完成出来たのではないかと自負しております。(「小さな恋のうた」の)歌詞の中で「優しい歌は世界をかえる」という言葉がありますが、そういうことはあると思っていて、その「世界」は大きな世界や個人の小さな世界だったり、いろいろあると思いますが、歌や音楽というものが世界を変えていく力があると信じておりますし、映画にもその力があるのではないかと信じて魂を込めてこの映画を作りました。

『小さな恋のうた』
5月24日(金) 全国ロードショー
監督:橋本光二郎
脚本:平田研也
出演:佐野勇斗 森永悠希 山田杏奈 眞栄田郷敦 鈴木仁 トミコクレア 世良公則
配給:東映

【ストーリー】 沖縄の小さな町。日本とアメリカ、フェンスで隔てられた二つの「国」が存在する場所。そこでは、ある高校生バンドが熱い人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観るものを熱狂させるその実力で、東京のレーベルからスカウトを受け、なんとプロデビューが決まる。しかし、喜びの絶頂で盛り上がる彼らに一台の車が突っ込み、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに現れた、一曲のデモテープと、米軍基地に住む一人の少女。それらによって、止まった時計の針は前に進み始める。フェンスの向こう側に友の“想い”を届けるため、彼らは再び楽器を手に取り立ち上がる―。

©2019「小さな恋のうた」製作委員会