過去5作の全世界での累計興行収入が43億7700万ドル(約5000億円)を突破した世界的大ヒットシリーズ『トランスフォーマー』。そのシリーズ最新作で、ヘイリー・スタインフェルドが主演を務める映画『バンブルビー』が、3月22日より公開中。このほど、本作の公開を記念して、3月23日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて公開記念舞台挨拶が開催され、声優を務めた土屋太鳳(チャーリー役)、志尊淳(メモ役)、木村良平(バンブルビー役)、悠木碧(シャッター役)、濱野大輝(ドロップキック役)、そして土屋太鳳の弟である土屋神葉(トリップ役)が登壇した。
舞台上では、その愛くるしさとクオリティの高さでSNS上でも話題沸騰中のリアルバンブルビーが出迎えるなか、黄色いドレスを身にまとった土屋太鳳を筆頭に、それぞれがバンブルビーカラーの黄色を採り入れた非常に華やかな衣装で登場し、ノリノリのバンブルビーにキャスト陣もハイタッチしたりハグをしたり、木村はスマホを取り出しセルフィーを撮影するなど会場の盛り上がりは一気にMAXに達した。
土屋太鳳が「この作品はトランスフォーマー始まりの物語であると同時に、観た人の心に何かが芽生える、疲れや傷を抱えながら踏ん張っている沢山の人に勇気や元気を感じてもらえる作品です。私自身、この作品に救われながらチャーリーを演じたので、この作品からもらえる勇気や愛が日本にやっと届くと思うと本当に嬉しいです!戦い方も自分の特徴を最大限に活かしていて、大切な人を守ろうとするところが本当に好きです!」と目を輝かせて挨拶し、続けて「今日は、いろいろな作品を拝見して感動を頂いてきた声優の方々とご一緒できて本当に光栄です。特に悠木碧さんは、私が初めて声優に挑戦したときにご一緒させていただいていたんです。何か悩んでいたりする時も、悠木さんの作品を見て乗り越えてきましたし、今回チャーリーを演じて悩んだ時も、悠木さんの声を聴いて、こういう風にしたら良いのかなと考えていたので本当に嬉しいんです」と明かすと、悠木は「マジか…よせやい…(笑)。嬉しいです、覚えてもらえた!太鳳ちゃんはすごく丁寧に仕事に取り組まれる素敵な役者さんで、私もとても勉強になったので、またこうしてご一緒できたことが嬉しかったですし、チャーリーと太鳳ちゃんがすごく合っていて素敵でした!」と照れながらコメントした。
続いて、志尊は、先日同じ会場で開催されたジャパンプレミアを思い返しながら「ヘイリー・スタインフェルドさんはずっとハリウッドの作品で拝見していた方だったので、同じ作品に携わらせてもらえたというより、会えた!本当に実在するんだ!とミーハー心がくすぐられました(笑)」とはにかんだ。また、劇中で声を失った秘密が明かされるバンブルビーの吹替を担当した木村は「みなさん決して短くはない映画をご覧になった後ですが、覚えておいででしょうか、バンブルビーが喋っていた時のことを…!(笑)映画ではバンブルビーは喋らないと聞いていて、演じられることはないんだろうなあと思っていたので嬉しいです」、常日頃からバンブルビーの大ファンであることを公言している悠木も「自分の推しが主演の作品が出来るなんてすごい!と思って、時間がある限りは通い詰めて興行収入に貢献していきたいと思います。バンブルビーの作品に関われるだけで有難いんですけど、敵役で、バンブルビーを攻撃するということはバンブルビーに触れられるということなので、すごく光栄だと思いました。一緒に水にも流されたし、すごく幸せです!」と尋常ならざる愛情表現で会場を笑いに包んだ。
そして、濱野は「シャッターもドロップキックも、トリプルチェンジャーというレアなトランスフォーマーなので変身シーンは見どころです。地球に降り立ってはじめて人間を見たときの、戦士としての威厳や誇りを見せるディセプティコンに注目してほしいです」、土屋神葉は「演じたトリップは、僕自身とタイプが違うので、海外のグルーヴ感だったりノリの良さを出せたらと思って頑張りました!」と自身の役どころをアピールした。
次に、本作ではじめて吹き替えに挑戦した志尊が、せっかくプロの声優と一緒に登壇しているチャンスに、「本当に普段声優の皆さんがやられている仕事は凄いと感じたんですが、何個も役をかけもちでやられている中で、ゼロから役を作り出すアプローチはどうされているのかすごく気になるんです」と問いかけると、木村が「セリフをひとつずつ見て、こんな時にこういうことを言うキャラなんだと段々つながっていって埋まっていく感じですかね」とズバリ答えると、志尊は「声のトーンの作り方はどうされているんですか?」とさらに問う。それに対して木村は「たぶん俳優さんよりももっと声でバランスをとっていくのかなと思います。主人公がこの感じだったら、こっちのキャラはこういう感じかな、と現場で一緒にバランスをとって作っていくのかなと思います。普段ちょっとだけ土俵の違うお二人(土屋太鳳と志尊)とご一緒するのも新鮮で楽しいです」と真摯にアドバイスをし、志尊はもちろん土屋太鳳、さらにプロの声優の面々も聞き入り、悠木が「お芝居の呼吸や波の付け方、臨場感がいつもと違う幅で見えました」と重ねると、土屋太鳳も「だから声優の皆さんは一つの言葉でも立体感があるんだな、とすごく納得しました」と喜びながら真剣に耳を傾ける一幕もあった。
土屋神葉は「もっと聞かせてください!」と言いつつ、ジャパンプレミアで土屋太鳳がチャーリーとの共通点として“弟を利用するところがある”と言っていたことに話が及び、太鳳がニコニコしながら「利用と言うか、おいしいもの食べたいね、食べようねと言って(一緒に行かせ)るんです(笑)」と明かすと、神葉は「こちらとしてはパワーをもらいたいなと思うときに姉に『ちょっと、お肉食べない?』って誘って(笑)、おいしいところに連れて行ってもらってるので、持ちつ持たれつです!」と仲の良い姉弟ならではの微笑ましいエピソードを披露し、太鳳も「そうなんです、好きです(笑)」と満面の笑みを見せた。
ここで、全国をまわってきたリアルバンブルビーに、チャーリーと心を通わせる名場面の再現リクエストが各地で寄せられていたことから、土屋太鳳も木村も揃うこの特別な舞台で、もしもバンブルビーが喋れたら、という設定で土屋太鳳とリアルバンブルビーに、木村の声が加わるという夢の共演によるスペシャルバージョンで名シーンを生披露することに。土屋太鳳はバンブルビーを前に、「すごくかわいくて愛おしいですね。一緒にどこか行きたくなります、お花見とか!」と共演が実現した喜びを語り、実演ではしっかりと目を合わせ、木村も息を合わせて見事な掛け合いを披露。会場からは万雷の拍手で包まれた。土屋太鳳は「全然声が出なかった…(笑)」と謙遜しつつ、「これまでは映像だけだったので、実際にこうして自分でビーに触れられるのが本当に嬉しかったです。気持ちがこもりました。ありがとうございました」と感無量の様子でコメントし、本イベントは幕を閉じた。
『バンブルビー』
3月22日(金)より全国公開中
監督:トラヴィス・ナイト
出演:ヘイリー・スタインフェルド ジョン・シナ ジョージ・レンデボーグJr. ジョン・オーティス ジェイソン・ドラッカー パメラ・アドロン ステファン・シュナイダー
日本語版吹替:土屋太鳳 志尊淳
配給:東和ピクチャーズ
【ストーリー】 1987年、海辺の田舎町。父親を亡くした哀しみから立ち直れない思春期の少女チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)は、18才の誕生日に、海沿いの小さな町の廃品置き場で、廃車寸前の黄色い車を見つける。自宅に乗って帰ったところ、車が突如、変形≪トランスフォーム≫してしまう。驚くチャーリーを前に、逃げ惑う黄色の生命体。チャーリーは記憶と声を失い“何か”に怯える黄色い生命体に、「バンブルビー(黄色い蜂)」と名付け、かくまうことを決める。ボロボロに傷ついたバンブルビーと、心に傷を抱えたチャーリー。思いがけない友情が芽生えるのだが、しかく、予想もしない運命が待ち受けているのだった―。
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