アカデミー賞外国語映画賞受賞作『別離』『セールスマン』のイランの名匠、アスガー・ファルハディ監督が、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム共演で贈る『Everybody Knows』（原題）が、邦題『誰もがそれを知っている』として、6月1日より公開されることが決定した。

本作は、家族の秘密と嘘をめぐるサスペンス。スペインの故郷で久々に再会した家族と幼なじみ。しかし、結婚式で起きた娘の失踪をきっかけに、隠していたはずの真実をめぐり、家族の秘密と嘘が明らかとなり、家族の関係がほころび始める。

監督を務めるのは、『別離』『セールスマン』で二度のアカデミー賞外国語映画賞に輝くイランの名匠アスガー・ファルハディ。15年前のスペイン旅行で目にした壁に貼られた行方不明の子供の写真から着想を得て満を持して発表した。アカデミー賞授賞式へのボイコットでも話題となった前作『セールスマン』から二年、監督初となるオールスペインロケで挑んだ。

監督の長年のラブコールに応え、スペインを代表する女優ペネロペ・クルスが出演。さらに、夫のハビエル・バルデムも加わり豪華なキャスティングが実現した。母国スペインを舞台とする本作の企画がスタートした4年前から、二人は監督への協力を惜しまず、すでにキャラクターは彼らに当て書きで執筆されていたという。脇を固めるのは、アカデミー賞外国語映画賞受賞『瞳の奥の秘密』で知られるアルゼンチンの国民的名優リカルド・ダリン、『マジカル・ガール』でゴヤ賞主演女優賞を受賞したバルバラ・レニーと、実力派キャストが集結。撮影は『ボルベール＜帰郷＞』など巨匠ペドロ・アルモドバル作品で知られるベテラン、ホセ・ルイス・アルカイネが務める。

昨年の第71回カンヌ国際映画祭では華々しくオープニングを飾り、これまで世界を虜にしてきた濃密な脚本と新たに加わったキャストのスター性の融合に世界中が絶賛、カンヌと同日に劇場公開を迎えたフランスでも大ヒットを記録した。

『誰もがそれを知っている』
6月1日（土） Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本：アスガー・ファルハディ
出演：ハビエル・バルデム　ペネロペ・クルス　リカルド・ダリン　バルバラ・レニー
配給：ロングライド

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