この映画で描かれていることは福島の今であり、その土地に住む中学生と東京に住む中学生の現実。さらには、あの未曾有の震災が奪ってしまった現実でもあります。
様々な事情で飼い主と離れることになった動物たちの悲劇。その向こうには、必ず人の苦しみがあることを、被災地から保護した猫を通して感じていた私にとって、この作品はとても興味深かった。愛犬ハルを探すことで明らかになっていく少女の苦悩が胸に刺さる。
知ることができない他県の中学生の、福島に対する気持ちが分かりました。モニタリングポストを知らないことに驚きました。それだけ放射能が私たちの生活で身近なものになったのだと感じました。