『わたしは、ダニエル・ブレイク』どんなに辛い目にあっても人としての尊厳を失わなかった一人の男の力強い台詞に涙が止まらない

第69回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。2014年の『ジミー、野を駆ける伝説』で劇映画からの引退を発表していたイギリスの名匠ケン・ローチが、それを撤回して撮り上げた本作には、御年80歳を迎えた人生の大先輩がどうしても若い世代に伝えたかったメッセージ刻まれているようだ。

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本人達に降り掛かる理不尽な事ごと、その底無しの沼にもがきながらもはまっていく姿は見ていて辛い。でもよく言われることだけどやはり何より琴線に触れるのは、「隣人」たちの無償のサポート。

劇場から出ると少しだけ世界が変わって見えるのは何故。

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労働者階級の悲哀を描くのは英国映画の一大ジャンルだけど、これは際立って今の私たちに近い映画。国籍に関係なく庶民なら誰だって思い当たることがたくさん。エピソード一つ一つが刺さって辛い。

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格差や貧困に喘ぐ人々、そんな弱者に対して世間は残酷なまでに厳しい
それでも人々は支え合い、助け合うことで生きていける
「わたしは、ダニエル・ブレイク」
どんなに辛い目にあっても人としての尊厳を失わなかった一人の男の力強い台詞に涙が止まらない

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ケン・ローチ、80歳。少しもぶれない。「私はダニエル・ブレイク」、バットで殴られたような衝撃を受けた。劇場を出てからも、涙が込み上げてきて止まらない。圧倒的な貧しさは人の尊厳を奪う。この涙、悔し泣きなんだと思う。ダニエルのご近所の皆さんも愛おしい。

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ケン・ローチが引退を撤回してまで撮りたったかったのは、過去の彼の作品の根底にもある人間の尊厳だった。
地位のある者に媚びず、困った人がいたら手を差し伸べる。人間が人間として生きることの尊厳や矜持を、ダニエルは僕たちに示してくれた。
素晴らしい!

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今のところ今年みた映画の中で一番オススメしたい作品。今の次代だからこそ、現実に横たわっている貧困問題を描いている傑作。

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『わたしは、ダニエル・ブレイク』
2017年3月18日公開
監督:ケン・ローチ 出演:デイヴ・ジョーンズ ケイリー・スクワイアーズ