【ハートに刺され!】バレンタインに贈りたいプレゼント映画3選

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2月14日のバレンタイン・デーといえば、「女性が好きな男性にチョコを贈り、愛の告白をする日」。しかし今では定番の本命・義理チョコのほか、男から女に贈る逆チョコ、自分自身に贈るマイチョコ、友人同士で贈り合う友チョコ、家族に贈るファミチョコやら恩人に贈る世話チョコやらで「チョコチョコうるせー!」とちゃぶ台をひっくり返したくなるほど、チョコのバリエーションと定義が多様になりました。でもいま一つオリジナリティが足りない気が……。そんな目立ちたがり屋さんは、チョコ以外のプレゼントを渡してみてはいかが? ハラハラする刺激的なプレゼントをあの子に贈って、ライバルを蹴落としちゃえ❤

『グレムリン』

動物好きの優しい彼へのプレゼントなら、ホラー・ファンタジー映画『グレムリン』(1984年)に登場する「モグワイ」がうってつけ。冴えない銀行マンの青年ビリーに、発明家の父が贈ったクリスマス・プレゼントが摩訶不思議な生物モグワイ(愛称「ギズモ」)。母性本能をくすぐるクリクリの潤んだ瞳、大きく垂れ下がった耳、モテ要素をアピールするアヒル口(アヒルじゃないけど)、ギューと抱きしめたくなるモコモコのフォルム……。そんなキュート過ぎるモグワイだけど、飼うには3つのNGルールを厳守しなくちゃいけないの。①水に濡らさない。②深夜12時を過ぎたら餌を与えない。③太陽に当てない。特に①②の掟を破ると胸キュン❤な愛くるしい姿のモグワイが、「グヘヘヘ!」と醜悪で獰猛なモンスター「グレムリン」へと突然変異&大繁殖するから要注意! コンビニ前でいきがる田舎のヤンキーよろしく酒場に集って大暴れしたり、電気系統を破壊して町を混乱に陥れたり、イスごとおばあちゃんを空にぶっ飛ばしたりと手がつけられないの。そうなったらビリーのオカンを見習って、グレムリンをレンジでチン!しちゃおう。「ギー!」と断末魔の叫び声をあげた後、すぐに大人しくなるからみんなも試してみてね☆

『チャイルド・プレイ』

いつまでも童心を忘れないピュアな彼には、ホラー映画の傑作『チャイルド・プレイ』(1988年)に登場する「チャッキー」をお届け。ボーダーのロンTにオーバーオール姿で、赤毛とそばかすがチャームポイント。おまけにお喋りもできるので、“タフガイ(親友)”としてちびっ子たちに大人気のお人形なの。6歳の少年アンディもママからチャッキーをプレゼントされ大喜び。毎夜ベッドを共にするんだけど、でもその正体が、殺人鬼の魂が憑依したサイコパス人形だったもんだからさあ大変。「僕チャッキー!君の友達だよ」なんて愛らしく喋ってたかと思いきや、次の瞬間には「ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~!」と地獄の底から這い上がるデスメタル声で、ナイフを振り回しながらアンディ親子を襲撃。怨念が深く刻まれた眉間の皺、「クワッ!」となった青い瞳の四白眼も最高にクレイジー! おまけにサービス精神旺盛だから首もグルグル回転するよ。ナイフ、トンカチ、木製バッド、ロープ、呪いの人形といった古風な殺戮スタイルや、関節の動きが鈍いあたりも好感が持てちゃう。そんな凶悪チャッキーが、アナタと彼に襲い掛かってきた時こそが恋のアタックチャンス。彼と協力して、暖炉の炎に向かってチャッキーを放り投げてみよう。丸焦げケロイド状態のチャッキーの反撃が恐いけど、そのスリリングさも恋の成就には必要不可欠。緊張状態を共有すると恋に落ちやすいという「吊り橋理論」を、ここぞとばかりに実践してみて❤

『ザ・ギフト』

突如、街中で踊り狂うフラッシュモブに憧れるような彼には、サイコ・スリラー映画『ザ・ギフト』(2015年)を手本にしたプレゼント作戦を仕掛けるのがイイかも☆ この作品に登場する中年男ゴードはとってもサプライズ好き。妻を連れて地元に戻ってきた高校の同級生サイモンに再会するや否や、いきなりその新居にワインを届けちゃいます。全く親しくなかった同級生から、住所を教えてもないのにプレゼントが届いたサイモンは困惑。それ以降も、ゴードはしょっちゅう「突撃!隣の晩ごはん」のヨネスケ状態でサイモン宅をアポなし訪問。ガラスクリーナーや池の鯉、鯉のエサなどを一方的にプレゼントしまくります。ただただ親切な人なのか、それとも何か隠された意図があるのか。真意を図りかねるサイモン夫妻に、最後のとっておきの贈り物を届けるゴード。それが腰が抜けるほどにサプライズで、最高に後味悪いの! ゴードがプレゼントを贈るたびに、サイモン夫妻の闇が暴かれていく過程にも戦慄が走っちゃう。空気なんか読まずに一方的に仕掛けるのがサプライズであり、プレゼントはドン引きされてナンボ。あなたも勇気を振り絞って、彼にサプライズ爆弾を仕掛けて派手に自爆しよう❤(ピストン藤井