ライアン・ゴズリング、ニール・アームストロング役は「プレッシャーでもあり刺激的な挑戦」『ファースト・マン』来日記念イベント レポート

アカデミー賞を席巻した『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督と主演のライアン・ゴズリングが再びタッグを組み、人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号船長ニール・アームストロングの偉業を描く『ファースト・マン』が、2019年2月8日より公開となる。このほど、主演のライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が来日し、12月3日にマンダリン オリエンタル 東京にて来日記念イベントが行われ、2人に加え、ゲストとして宇宙飛行士の山崎直子、株式会社ZOZO代表取締役社長、#dearMoon Projectホストキュレーターの前澤友作が登壇した。

アカデミー賞監督賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』に続き、2年連続の来日となったゴズリングとチャゼル監督。初めに主演のゴズリングは「再びお招きいただき、ありがとうございます」、チャゼル監督も「また日本に戻ってきたいという気持ちもありましたし、この作品を携えて来られてとてもワクワクしています」と挨拶した。

『ラ・ラ・ランド』よりも前から製作を企画していた本作について、チャゼル監督は「原作を読んだ時、『セッション』の頃からの問いかけが延長線上にあるような物語だと感じました。人はゴールを追求するためにどれほどの代償を払うべきなのか、プロセスを考察する中で、その問いかけを掘り下げられるのではないかと考えました」と説明。しかし、ゴズリングと制作を進める中で「作品自体が変わっていった」ようで、「ゴールについての物語というよりも、ニール・アームストロングがなぜ偉業を達成できたのか」を描いており、「宇宙へのミッションと、(ニールの)妻ジャネットの間の関係を含めた、親密でエモーショナルな物語のバランスをとりながら作りました」と語った。

ニール・アームストロング役を演じたゴズリングは、「原作を読むまではニール・アームストロングという人物を全く理解していませんでした。彼と家族との関係や、ミッションを達成するためにどれだけ多大な犠牲を伴ったのか、深い悲しみや喪失感などが背後にあったことを感じ、それを背負ったうえで歴史的で象徴的な人物を演じることはプレッシャーでもありましたし、刺激的な挑戦でした」と撮影を振り返った。

ここでゲストとして、2010年に宇宙でミッションを遂行した宇宙飛行士の山崎直子、さらにゴズリングとチャゼル監督からの要望もあって、株式会社ZOZO代表取締役社長であり、宇宙規模の壮大なアートプロジェクト「#dearMoon Project」の活動として2023年に月へ向かうことを発表した前澤友作が登場。自身のスタッフと一緒に試写で本作を鑑賞した前澤は、「事故やトラブルが描かれていましたので、僕が月へ行っていいのかと周りのスタッフは不安に駆られていたんですけど、僕自身は逆にワクワクしました」とコメント。それに対して山崎は、「ニール・アームストロングさんもいろいろな名言を残していますが、前澤さんもご自身の五感で宇宙を伝えてくれることを何より楽しみにしています!」と月へ向かう前澤へエールを送った。

また、月に行ってみたいかという質問に対しては、チャゼル監督は「シュールでユニークな風景が広がっているのではないかと思うと、ご自身の目で見られる前澤さんに少し嫉妬します」とコメント。一方、ゴズリングは「月にはあまり行きたいとは思わないので、山崎さんや前澤さんの勇気に感服します。僕には勇気がないので、地上から宇宙を見上げて皆さんを陰ながら応援しています(笑)」と答えていた。

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『ファースト・マン』
2019年2月8日(金) 全国ロードショー
監督:デイミアン・チャゼル
原作:ジェイムズ・R・ハンセン「ファーストマン:ニール・アームストロングの人生」
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ アダム・メリムズ ショジュ・シンガー
脚本:ジョシュ・シンガー
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
出演:ライアン・ゴズリング クレア・フォイ カイル・チャンドラー
配給:東宝東和

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