安井謙太郎、初主演作は「北海道の方々に恩返しできるような映画に」『ニート・ニート・ニート』初日舞台挨拶 レポート

デビュー作「太陽がイッパイいっぱい」で第8回小説新潮長編新人賞を受賞した三羽省吾による同名小説を、初主演となる安井謙太郎(ジャニーズJr.)、共演に山本涼介、森田美勇人(ジャニーズJr.)を迎えて映画化した『ニート・ニート・ニート』が11月23日に公開初日を迎えた。このほど、同日に新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が行われ、キャストの安井謙太郎(ジャニーズJr.)、山本涼介、森田美勇人(ジャニーズJr.)、灯敦生、宮野ケイジ監督が登壇した。

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初主演映画となる本作が公開初日を迎え、初日舞台挨拶ではMCを務めることになった安井。「MCという話をさっきそこで聞きまして…」と戸惑いつつも台本を受け取り、「皆さん、お集まりいただきましてありがとうございます!」と盛り上げ、イベントがスタートした。

本作は、安井演じる主人公レンチを始めとする3人のニートと1人の少女が、北海道の大自然の中で右往左往する青春ドタバタロードムービー。総移動距離3300kmを超える旅を描き、「撮影しているより、移動している時間のほうが長かったんじゃないか」と思ったという安井は、キャスト陣に早速「何か旅の思い出はあったりしますか?」と質問を投げかけた。車を運転するシーンの撮影が多かったようで、スタッフからは直進するよう指示されていたが、森田は「やんちゃな僕たち4人で、このまま次の角を曲がってどこかに行っちゃおうか!と。『撒いちゃおうぜ!』っていう話をしていたんですけど、ずーっと角がない(笑)。もう、緑、緑、道!ずっと!」と語り、北海道の大自然に驚いた様子だった。

また、安井から「座長として、(自分に)今だから言えることってありますか?“ここがよかったよ”とか、“ここが優しかったよ”とか、“ここがかっこよかったよ”みたいな話があったらぜひ!」と質問が。山本は「そういうのないんですよ」とすかさずツッコみ、会場の爆笑を誘いつつ、「安井くんはスタッフさんと一番コミュニケーションをとってくれていて、それはやっぱり助かりました。現場の空気を良くしてくれていたから」と安井を称賛。さらに森田が「朝起きて、ホテルからロケバスに乗るじゃないですか。ずっと一番早く来ていました」と明かすと、安井は「俺、そういうとこがあるんだよね~」と照れ笑い。しかし、森田から続けて「それ、すごい心がけてるんだろうなぁと(笑)」と本音が明かされ、安井が「それはバレちゃだめなやつ!(笑)」と焦る場面も見られた。

ニート3人の旅に同行する少女・月子を演じた灯からは、「宗谷岬の食堂で、ダンスの振りを二人(安井と森田)で練習していたところを目撃したんです。映画はニート役なんですけど、そこまで働くか!と。普段はすごく働き者だなって思いました」とジャニーズJr.として活躍する安井と森田の撮影エピソードが。安井は「食堂の窓が夜になると反射して鏡みたいになるので、あれでABC-Zさんの振りを練習していました(笑)」と、北海道でもダンスの練習を欠かさなかったと明かした。

最後に、安井から「北海道はついこの間地震が起こったばかりで、僕らのこの映画がどこまで力になれるのかはわからないですけど、少しでも北海道の方々に恩返しできるような映画になったらいいなと、キャスト一同、スタッフ一同、心から思っておりますので、ぜひ皆様のお力をお借りして、一緒に『ニート・ニート・ニート』を盛り上げていっていただけたら」と挨拶があり、大きな拍手が起こる中、舞台挨拶は終了した。

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『ニート・ニート・ニート』
11月23日(祝・金) 全国ロードショー
監督・脚本:宮野ケイジ
原作:三羽省吾「ニート・ニート・ニート」(角川文庫)
主題歌:9mm Parabellum Bullet「キャリーオン」(日本コロムビア)
出演:安井謙太郎(ジャニーズJr.) 山本涼介 森田美勇人(ジャニーズJr.) 灯敦生 MEGUMI 松澤一之 相田英瑞 小南光司 山優香 前田倫良 石野真子 藤本隆宏
配給:MACH/スパイラル・ピクチャーズ

【ストーリー】 代わり映えのない会社勤め、パソコンに向き合う日々。「俺…会社、辞めようかなって…」。退屈な毎日にうんざりして仕事を辞めてしまったタカシ(山本涼介)。そんな矢先に高校時代の同級生・レンチ(安井謙太郎)が彼のもとを訪ねてきた。「北海道行くべ!」話を聞くとレンチは危ない筋の関係の女性に手を出してしまったという。レンチはタカシに加えて、自家用車を持っている、同じく元同級生のキノブー(森田美勇人)も強引に巻き込み、ニート三人の逃避行が始まった。道中、レンチが出会い系サイトで知り合ったという女性と待ち合わせをすることに。しかし待ち合わせ場所にいたのは、まだ幼さの残る少女だった。月子(灯敦生)と名乗るその少女に主導権を奪われた一行は、彼女に従って北海道の各地を転々とすることに。旅の目的を一切明かさず三人には全く心を開かない月子だったが、その表情はどこか悲しげだった。そんな旅の途中でレンチはまたしてもトラブルを引き起こし、北海道でも追われることに。果たしてニートたちは危機から逃げ切ることができるのか…月子が抱える秘密と旅の目的は一体何なのか…?

©2018 三羽省吾・角川文庫/映画「ニート・ニート・ニート」製作委員会