1991年より毎年11月に開催され、今年で28回目となる市民手作りの映画祭「第28回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」が、11月17日から11月25日にパルテノン多摩ほかにて開催される。このほど、「境界を越える映画たち」をテーマにした3プログラムの上映が決定した。
▲『ゾンからのメッセージ』監督:鈴木卓爾
本プロフラムでは、“こちら側”と“あちら側”、現実と想像、ジャンルなど様々な“境界”を越えて、あらたなる映画の魅力を感じさせる作品が選出された。「映画のあたらしい可能性」では、謎の現象“ゾン”に覆われた町を舞台にした不思議なSF群像劇『ゾンからのメッセージ』(鈴木卓爾監督)、異なる2つの物語が1軒の家の中で進行する『わたしたちの家』(清原惟監督)を上映。また、「異形の饗宴‐ベルトラン・マンディコ監督特集」では、美醜を越えた独自の怪奇幻想世界を作り上げる鬼才マンディコ監督による日本未公開の初長編と短編作品を特集し、「アピチャッポン×遠藤麻衣子」では、沖縄を舞台にした未体験の幻想記録映画『KUICHISAN』(遠藤麻衣子監督)、新作映画『MEMORIA』が待たれるアピチャッポンの代表作『ブンミおじさんの森』を35mmフィルムで上映する。それぞれの上映では、ゲストを迎えて舞台挨拶や作品の魅力に迫るトークも開催される。
▲『KUICHISAN』監督:遠藤麻衣子
▲『ワイルド・ボーイズ』監督:ベルトラン・マンディコ
プログラム内容
11月18日(日)
■「映画のあたらしい可能性」
『ゾンからのメッセージ』監督:鈴木卓爾(2018/日本/117分)
『わたしたちの家』監督:清原惟(2017/日本/80分)※PFF2017アワードグランプリ受賞
<『ゾンからのメッセージ』舞台挨拶>
ゲスト:高橋隆大、長尾理世、石丸奨吾、唐鎌将仁、飯野舞耶、律子(以上出演者)、石川貴雄氏(助監督)
<『わたしたちの家』トーク>
ゲスト:清原惟監督、佐々木敦(批評家/HEADZ)、長尾理世、律子
※詳細 www.tamaeiga.org/2018/program/C-2.php
■「異形の饗宴‐ベルトラン・マンディコ監督特集」
『ホルモン』監督:ベルトラン・マンディコ(2013-2015/フランス/51分)
『アポカリプス・アフター』監督:ベルトラン・マンディコ(2018/フランス/38分)
『ワイルド・ボーイズ』監督:ベルトラン・マンディコ(2017/フランス/110分)※2017年ボルドー国際インディペンデント映画祭グランプリ受賞
<トーク>
ゲスト:ベルトラン・マンディコ監督、エリナ・レーヴェンソン(女優)、五所純子(文筆家)
※詳細 www.tamaeiga.org/2018/program/C-3.php
11月24日(土)
■「アピチャッポン×遠藤麻衣子」
『ブンミおじさんの森』監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン(2010/イギリス、タイ、ドイツ、フランス、スペイン/114分)※2010年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
『KUICHISAN』監督:遠藤麻衣子(2011/日本、アメリカ/76分)※2012年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ受賞
<トーク>
ゲスト:遠藤麻衣子監督,夏目深雪(批評家、編集者)
※詳細 www.tamaeiga.org/2018/program/C-11.php
会場:ベルブホール
チケット料金:※全席自由席
一般:前売1200円(当日1400円)/子ども(4歳~中学生):前売800円(当日900円)
※チケットはe+(イープラス)ほか多摩市内の販売所にて販売中。
※詳細:第28回映画祭 TAMA CINEMA FORUM公式サイト www.tamaeiga.org/2018/
■「第28回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」開催概要
会期:11月17日(土)~11月25日(日)※19日(月)は休映
会場:パルテノン多摩大ホール、小ホール(多摩センター)/ヴィータホール(聖蹟桜ヶ丘)/ベルブホール(永山)
主催:TAMA映画フォーラム実行委員会