Dream Ami、主題歌制作の苦労話を語る!『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』公開記念ティーチインイベント レポート

主演に波瑠、共演に西島秀俊を迎え、人気作家の小森陽一による小説「オズの世界」(集英社文庫刊)を映画化した『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が10月26日に公開初日を迎え、それを記念して10月28日に公開記念ティーチインイベントが千葉・京成ローザで開催され、主題歌を担当したDream Amiと波多野貴文監督が登壇した。

Amiは自身の曲“Wonderland”と共に登場。「ハッピーで温かくなるほんわかする映画です。遊園地の舞台裏も見れます!私もエンターテインメントの仕事をしているので、とても共感しました」と映画の感想を伝え、主題歌のオファーがきた時には「エンドロールが流れた時に映画が回想されればいいなと思って、波平の気持ちを膨らませながら書きました」と当時を振り返った。

映画の完成形を観た時には「めちゃくちゃ嬉しかった!!何度も悩んで書き直した事が報われました。タイミングも合っていて、ここというところで曲をインしてもらって、鳥肌が立ちました」とかなり感動した様子。監督も「本当にピッタリの曲を書いてもらいました。夢、希望、愛、叶う場所という歌詞があるんですけど、叶う場所は波平がなかなか自分の居場所を見つけられなくて悩んで、最後には見つけた。頑張れば叶う場所ですよね」と大絶賛した。

本日はDream Amiが頑張る人にエールを送るということで、客席から質問を募集。遊園地のスタッフになるなら?という問いには「ゴミを捨てたり、お客さんのSOSに元気な笑顔で対応したり、いつでも気軽に声をかけてもらえる案内係りかな」と答え、行ってみたい遊園地を聞かれ、「あんな大きな遊園地があることを知らなかったので、グリーンランドに行ってみたい!恐竜コースターに乗ってみたい!」と夢を膨らませた。

監督は苦労した点を「エピソードがうそっぽいんですけど、キャラクターもほとんど実話なんです。あまりリアリティに落とし込まないように、うそっぽくならないように気を付けたところでしょうか」と語ると会場からどよめきが起こった。

Amiは「シングル曲を毎回書いているわけではないんですが、今回は自分でどうしても書きたくて。でも期限までそんなになかったので2、3日休みを取って書いていました。はまった!と思ったのが“もし願いが叶うなら明るく清く朗らかなヒロインになりたいな”というところで、反対にサビは短く簡潔にと思ったら悩んでしまって。その時にスタッフから“Wonderland”はいいんじゃないかと言われて、そこから曲が決まりました」と歌詞の苦労を語った。

今の職業で良かったことは、監督「今日みたいにお客様の顔を見れること。映画監督は映画ができないと普段何をやっているんだ?と思われるので」と笑いを誘い、Amiは「自分の表現に対して誰かの反応が返ってくると幸せを感じる。子供の頃から歌手になりたくて、それ以外にイメージしたことがなかったので、そうなるのが普通だと思っていた。でも一人じゃない、支えてもらっているからこそ自分の世界を作れて、そのことにやりがいを感じられるんだと思う」と頑張る人にエールを送った。

最後に、Amiは「ハッピーで明日から頑張ろうと思える映画です。もっと盛り上げられるように主題歌を作りました。みんなの中で更に勇気になれば嬉しいです」と答え、監督は「2年前にグリーンランドに行って、昨年撮影して、やっと今年こうしてみなさんへ届けることができました。楽しんでもらえて、もし気に入って頂ければ応援してください」とアピールした。

『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
10月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中
監督:波多野貴文
原作:小森陽一「オズの世界」(集英社文庫刊)
脚本:吉田恵里香
主題歌:Dream Ami「Wonderland」(rhythm zone)
挿入歌:神様、僕は気づいてしまった「ストレイシープ」「匿名」(ワーナーミュージック・ジャパン)
出演:波瑠 西島秀俊 岡山天音 深水元基 戸田昌宏 朝倉えりか 久保酎吉 コング桑田 中村倫也 濱田マリ 橋本愛 柄本明
配給:HIGH BLOW CINEMA、ファントム・フィルム

【ストーリー】 夢と希望にあふれて、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美(波瑠)に言い渡されたのは、系列会社が運営する地方の遊園地グリーンランドへの配属辞令だった…!彼女の前には、広大な田園風景とそこに突如現れる遊園地。そして数々の企画を成功させ“魔法使い”と呼ばれる風変わりなカリスマ上司・小塚慶彦(西島秀俊)と一癖も二癖もある従業員たち。都会と田舎、理想と現実のギャップに不満を抱える彼女を支えるのはサクッと仕事で成果を出して、好きな部署に異動できる「MVP社員」になるという目標!ところが、やることなすこと失敗だらけで、自分の未熟さを痛感する久瑠美。それでも小塚や仲間たちと一緒に、遊園地で巻き起こるトラブルを乗り越えていく中で少しずつ働くことの楽しさ・やりがいに気がついていく。小塚に対して、憧れとも恋ともわからない感情を抱きだしたある日、久瑠美は小塚の秘密を知ってしまう…。

(C)小森陽一/集英社(C)2018 映画「オズランド」製作委員会